平成22年10月7日木曜日 午後2時30分~午後4時30分
講師:
後藤 静夫(日本伝統音楽研究センター教授)
手軽な大衆芸能として、戦前戦後一世を風靡した感のある浪曲も、若者達のさまざまな音楽実践や、カラオケの流行等に押され、ほとんど消滅寸前の状態となりました。 しかし説経節や祭文、チョンガレ節等の長く、根強い伝統を踏まえ、時々の流行・好みを柔軟に取り入れ、大衆が理解し共感しやすい価値観・倫理観を、わかりやすい詞章と変化に富んだ節付で展開する浪曲は、簡単に消え去ることはなく、じわじわと復活の兆しを見せています。関東節、関西節、中京節といった地域性も指摘され、その魅力は一声・二ふし・三啖呵(せりふ)とも云われます。 今回は、幅広く奥深い浪曲の世界を、限られた時間と音源で聞いていただきます。
公開: 2010年09月13日 最終更新: 2018年03月29日
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