平成18年6月1日(木) 午後2時~午後4時
講師:
担当:竹内 有一(伝音センター助教授)
協力 :亀村 正章
古曲保存会レコードは、研究者によって音源が企画制作され、同時にその解説書が刊行された事例としては、おそらく日本で最初のものであろう。多方面で活躍した町田嘉章の研究者としての原点を、これらの成果にみることができる。今回は、このレコード集から、豊後三流の源流にあたる浄瑠璃(一中節・宮古路節)の音源を聴いた。
本レーベルは総じて音量レベルが小さく、歌詞や細かい音が聞き取りにくい状態であった。当時レコード頒布者に配布されたチラシによれば、制作側の経済的事情により、良質の機材が使用できなかったことが、その原因の一つとみられる。レコード再生音(調弦ピッチ、声や楽器の音色)によれば、一部のレコードの回転数は、おそらく技術的な理由により、表示の回転数通りでなく、数回転から10回転ほどの範囲で、誤差が生じている可能性があると推察される。
約30名
京都新聞6月2日付朝刊に取材記事「SPで時代越えた音満喫」。
公開: 2006年07月25日 最終更新: 2018年03月30日
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