令和元年 7月4日 木曜日 14時40分〜16時10分
講師:
渡辺 信一郎(日本伝統音楽研究センター所長)
日本の雅楽のなかに、「蘇莫者」と呼ぶ舞楽があります。この舞楽は、西域から中国をへて日本に伝わった散楽のひとつです。西域から唐代中国へ旅をつづけていくと、もともと民衆の舞楽であった「蘇莫者」は、曲名を「感皇恩」、「万宇清」と変え、皇帝をたたえる音楽になってしまいます。一方日本には、「蘇莫者」の曲名のまま唐から伝来し、千数百年をへて雅楽の左舞となりました。「蘇莫者」の旅をたどりながら、日本雅楽の源流と伝来を紹介します。
※亀茲(きゅうじ)
かつて東トルキスタン(現在の中国新疆ウイグル自治区)に存在したオアシス都市国家。
公開: 2019年04月05日 最終更新: 2019年04月10日
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