伝音セミナー

平成28年度前期 伝音セミナー

日本の希少音楽資源にふれる

京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターでは、平成28年度(前期)伝音セミナー「日本の希少音楽資源にふれる」を下記のとおり開催します。

全7回それぞれのテーマに沿って、SPレコード等に残された迫力ある演奏を紹介し、解説を加えながら、 これからの伝統音楽の方向を探っていきます。
日本の伝統音楽等の市民講座に参加するのは初めてという方にも気軽に受講いただける無料セミナーですので、多数の御参加をお待ちしております。

次回伝音セミナーのご案内

平成28年度 第5回伝音セミナー
内容 希少音源をを鑑賞しながら、歌や演奏等の紹介・解説等を行います。

『玉堂琴譜』の再現

琴(七絃琴/古琴)は「減字譜」という専用の楽譜を用います。この楽譜は他の楽譜と同様、記譜の限界と問題を抱えており、残念ながらリズムが記載されないため、伝承が途絶えてしまい、楽譜だけ残っている曲の再現には再現する人の解釈が入る余地があります。今回は江戸時代の日本人で琴を演奏した浦上玉堂の記した楽譜『玉堂琴譜』の再現例を聴き比べることで、打譜と呼ばれる琴曲の再現について考えます。

進行役:武内 恵美子(日本伝統音楽研究センター准教授)
日時 平成28年9月1日(木曜日)午後2時40分〜午後4時10分
会場 京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター
合同研究室1(新研究棟7階)
(京都市立芸術大学へのアクセス http://www.kcua.ac.jp/access/
参加費 無料。
問合せ先

京都市立芸術大学 教務学生支援室 事業推進担当
Tel.075-334-2204
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平成28年度前期開催スケジュール

第1回 5月12日
(終了しました)
子どものためのレコード

日本の子どものために作られたレコードの歴史は古く、明治の出張録音期からすでに唱歌が三味線音楽や謡曲とカタログ上で肩を並べていました。大正に入るとお伽劇、お伽歌劇といった新しいジャンルが生まれ、大人達は子どものために手の込んだレコード作りに心血を注ぎます。今回は北村季晴作「ドンブラコ」(大正2年発売、5枚10面)を中心に、巌谷小波・佐々紅華作「ウサウサ兎」、「ウントコ爺さん」、小波自身の朗読による「正直正吉」などをお聴きいただきます。

進行役:大西 秀紀(日本伝統音楽研究センター客員研究員)
第2回 6月2日
(終了しました)
現代日本における雅楽の「面白さ」

「日本の雅楽をどう思いますか?」この問いに、日本の若者の多くは困惑するでしょう。彼らにとって雅楽はエキゾチックなのです。一方で私のような海外の若手研究者にとって、日雅楽が有する長い歴史やステータスは大いなる魅力です。奈良、南都楽所での体験・交流をふまえて、雅楽の音楽、またその伝承を支える人々の魅力について語ります。

進行役:アンドレア ジョライ(国際交流基金フェロー)
第3回 7月7日
(終了しました)
「松坂」をたどる

「松坂」という名の付いた民謡や、これを起源とされる民謡は日本各地で広く歌われています。
今回は『日本民謡大観』などに収められた論考などを頼りに、「松坂」の聞き比べをすることで、民謡が伝承・伝播していくなかでどのように変化していくのかを考えます。


進行役:
梶丸 岳(日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
第4回8月4日
(終了しました)
昭和の関西歌舞伎の音楽を聴く

昭和の関西歌舞伎を支えた杵屋富造(1902〜1977)と杵屋胡金吾(1921〜2009)。この二人に関する知られざる録音が、この度発見されました。その貴重な音源と関連資料をたよりに、かつての上方歌舞伎の黒御簾音楽に迫ります。


進行役:前島 美保(日本学術振興会特別研究員)
竹内 有一(日本伝統音楽研究センター准教授)
第5回9月1日
『玉堂琴譜』の再現

琴(七絃琴/古琴)は「減字譜」という専用の楽譜を用います。この楽譜は他の楽譜と同様、記譜の限界と問題を抱えており、残念ながらリズムが記載されないため、伝承が途絶えてしまい、楽譜だけ残っている曲の再現には再現する人の解釈が入る余地があります。今回は江戸時代の日本人で琴を演奏した浦上玉堂の記した楽譜『玉堂琴譜』の再現例を聴き比べることで、打譜と呼ばれる琴曲の再現について考えます。


進行役:
武内 恵美子(日本伝統音楽研究センター准教授)

 

最終更新日:2016/8/10 | 公開日:2016/4/13