京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターでは、平成21年度前期セミナー「日本の希少音楽資源にふれる―SP盤にきく幻の音」を開催します。
日本の伝統的な音や音楽種目である雅楽、琵琶、浄瑠璃、民謡、わらべうた等は、生活や嗜好の変化に伴い、耳にする機会が少なくなっています。このセミナーは、SPレコード等に残されてきた迫力のある歌や演奏等を紹介して、広く親しんでいただくとともに、そうした希少な音楽資源からアプローチして、未来の伝統音楽の方向を探っていく試みです。
ぜひとも御参加いただき、日本の伝統音楽をお楽しみ下さい。
内容 | SPレコードを鑑賞しながら、歌や演奏等の紹介・解説等を行います。 『八島もの』を聴く 源平の屋島(八島)の合戦にからめて作られた「八島もの」の作品群から、三味線音楽の音源を中心に聴きます。今秋開催予定の創立130周年記念行事「公開講座京の芸能に見る創造の可能性(仮称)」の予習セミナーとなっています。 進行役:竹内有一(本学日本伝統音楽研究センター准教授) |
准教授)
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日時 | 平成21年9月2日(木)午後2時30分〜午後4時30分 |
会場 | 京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター 合同研究室1(新研究棟7階) (京都市立芸術大学へのアクセス http://www.kcua.ac.jp/access/) |
定員 | 午後2時受付開始、先着50名。 |
参加費 | 無料。 |
問合せ先 | 京都市立芸術大学 事業推進担当 Tel.075-334-2204 >> 問い合わせフォーム |
*各回とも午後2時受付開始、会場は日本伝統音楽研究センター7階合同研究室1です。
第1回 5月6日(木) (終了しました) |
SPレコードの作り方 明治36(1903)年、英国グラモホンによる日本での出張録音以来、数万枚といわれるSPレコードが国内で録音・制作されました。しかし、録音技術について各社のガードは固かったため、録音現場の実態はあまり知られていません。セミナー第1回は、SPレコードの制作サイドに注目して、録音現場の実態に迫ります。 進行役:大西秀紀(本学日本伝統音楽研究センター非常勤講師) |
第2回 6月3日(木) (終了しました) |
レーベルいろいろ 内容日本で最初のレコード会社、コロムビアミュージックエンタテインメントが、平成22(2010)年に、創業100周年を迎えます。その歴史は、つまり、SPレコードが国内生産されて100年経つことを表しています。この間、さまざまなレコード会社が生まれては消えました。第2回は、その消えた会社の中から、特にオリエント、ニットー、ツルといった関西・中京系の個性的なレーベルに注目し、皆様を地域性豊かな芸能の世界へと御案内します。 進行役:大西秀紀(本学日本伝統音楽研究センター非常勤講師) |
第3回 7月1日(木) (終了しました) |
日本の仏教における声明の伝承と楽譜 日本の仏教寺院には、日頃よく耳にふれる読経のほかにも、讃、偈、伽陀など音楽的に高度な様式をそなえた声明が伝承されていますが、伝承を正確におこなうべく、様々なかたちの楽譜が工夫されてきました。このセミナーでは、日本を代表する仏教声楽の種目とその楽譜の大まかな読み方を、いくつかの歴史的音源とあわせて紹介しつつ、世界に誇る日本の無形伝承の豊かさのいったんを示したいと思います。 進行役:藤田隆則(本学日本伝統音楽研究センター准教授) |
第4回 9月2日(木) | 『八島もの』を聴く 源平の屋島(八島)の合戦にからめて作られた「八島もの」の作品群から、三味線音楽の音源を中心に聴きます。今秋開催予定の創立130周年記念行事「公開講座京の芸能に見る創造の可能性(仮称)」の予習セミナーとなっています。 進行役:竹内有一(本学日本伝統音楽研究センター准教授) |