センターについて

専任教員プロフィール

竹内 有一(准教授)

■ 略歴

1967年長野市生まれ。国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了。同大学音楽研究所(近世邦楽研究部門)研究員、同大学やお茶の水女子大学等の非常勤講師を経て、2004年より現職。2009年第22回(財)清栄会奨励賞受賞。
1986年より今藤政太郎に長唄三味線の手ほどきを受け、1991年常磐津清若太夫に入門。1994年初舞台、1995年名取り(常磐津 若音太夫)。常磐津協会正会員、関西常磐津協会正会員。


■ 主な業績

◇共著
2016 『日本文化事典』、丸善出版
2012 『歌舞伎に携わる演奏家名鑑』、伝統歌舞伎保存会
『最新歌舞伎大事典』、柏書房
2011 『民謡からみた世界音楽―うたの地脈を探る―』、ミネルヴァ書房
2009 『まるごと三味線の本』、青弓社
2004 『日本舞踊曲集成 歌舞伎舞踊編』(別冊演劇界)、演劇出版社
1994 『朝日 日本歴史人物事典』、朝日新聞社
◇共編著
2016 『常磐津節演奏者名鑑 第5巻』、常磐津節保存会
2015 『常磐津節演奏者名鑑 第4巻』、常磐津節保存会
2014 『常磐津節演奏者名鑑 第3巻』、常磐津節保存会
2013 『常磐津節演奏者名鑑 第2巻』、常磐津節保存会
2012 『常磐津節演奏者名鑑 第1巻』、常磐津節保存会
2008 『詞章本の世界―近世のうた本・浄瑠璃本の出版事情―』(日本伝統音楽研究センター研究報告2)、京都市立芸術大学
1998 『竹内道敬寄託文庫目録(その九)摺物などの部』、国立音楽大学附属図書館
◇論文等
2006 「初世文字太夫正本の刊行と曲節譜」、 『日本伝統音楽研究』3
2002 「文化14年のピアノ奏図―日蘭交流の舞台裏―」、『国立音楽大学研究紀要』36
2000 「『老の戯言』の所収曲をめぐって」、『楽劇学』 7号
◇その他
2013 「資料紹介:伝音アーカイブズ『胡弓に関する史料年表―16〜17世紀―』」『日本伝統音楽研究』10
2013 『常磐津節の伝承―現行曲調査一覧―』webコンテンツ、日本伝統音楽研究センター伝音アーカイブズ
◇研究発表・講演等
2015 構成・鼎談「常磐津節の伝承と現在」(日本伝統音楽研究センター第40回公開講座)
2013 構成「黒御簾音楽を探る―芸談と資料研究―」(日本伝統音楽研究センター第35回公開講座)
2011 構成・鼎談「長唄の美と魅力―表現を生み出す力―」(日本伝統音楽研究センター第31回公開講座)
2010 講演「花街の伝える芸能―三味線音楽の多様性―」(アスニー京都学講座)
講演「邦楽・邦舞にみる復活・復曲」(楽劇学会大会)
2009 講演「日本の伝統音楽をたどる:近世邦楽と外来文化―唐人うた・木琴・オルゴール―」(アスニーセミナー)
構成・講演「胡弓の謎を探る―その源流と魅力―」(日本伝統音楽研究センター第23回公開講座)
◇演奏(常磐津節浄瑠璃方、芸名:常磐津若音太夫)
2015〜 京都市立芸術大学クラブ活動(常磐津部)顧問
2011〜 京都市立芸術大学でんおん連続講座にて実技指導
2002〜 常磐津節保存会出演
2000〜 国立劇場主催邦楽公演・舞踊公演出演
1999〜 歌舞伎本興行出演(歌舞伎座、京都南座、大阪松竹座ほか)
1998〜 NHK放送番組出演(「邦楽百番」「邦楽のひととき」「芸能花舞台」「にっぽんの芸能」ほか)
1997〜 常磐津協会主催演奏会出演
◇その他の活動歴
文化庁芸術祭執行委員会委員
文化庁芸術選奨推薦委員
文化庁次代の文化を創造する新進芸術家育成事業委員
文化庁国際芸術交流支援事業協力者会議委員
文化庁文化財部伝統文化課 文化財を支える用具・原材料の確保に関する調査研究協力者会議調査員
(一社)東洋音楽学会理事

■ コメント

近世の人々に親しまれた浄瑠璃や長唄などの三味線音楽、その周辺の芸能・文化を出発点に、過去から現在に受け継がれたモノ・カタチ・思想について、あるいはそれらの変容の諸相やシステムについて見つめ直しています。
とくに、歌舞伎浄瑠璃の一つである常磐津節の伝承者(芸名:常磐津 若音太夫)として、自身とその周囲の実践的活動をフィールドワークとして探究する一方、常磐津節をはじめとする近世邦楽の上演史料や詞章本出版物等の学術的調査と歴史的研究を精力的に進めています。


 

最終更新日:2016/09/30 | 公開日:2007/08/02