伝音セミナー

平成27年度前期 伝音セミナー

日本の希少音楽資源にふれる

京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターでは、平成27年度(前期)伝音セミナー「日本の希少音楽資源にふれる」を下記のとおり開催します。

全7回それぞれのテーマに沿って、SPレコード等に残された迫力ある演奏を紹介し、解説を加えながら、 これからの伝統音楽の方向を探っていきます。
日本の伝統音楽等の市民講座に参加するのは初めてという方にも気軽に受講いただける無料セミナーですので、多数の御参加をお待ちしております。

次回伝音セミナーのご案内

平成27年度 第7回伝音セミナー
内容 希少音源をを鑑賞しながら、歌や演奏等の紹介・解説等を行います。

「上方の囃子いろいろ―芝居・花街・寄席・相撲―」

上方の芸能を見わたすと、芝居や寄席、相撲の一番太鼓、芝居や花街の手打ちなど相互の関わりが推測される囃子の存在に気づきます。今回は歴史的録音の中から、そうした芝居・花街・寄席・相撲など隣接諸芸能にまたがる囃子を聴き比べてみたいと思います。

進行役:前島 美保(日本学術振興会特別研究員)
日時 平成26年9月3日(木曜日)午後2時40分〜午後4時10分
会場 京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター
合同研究室1(新研究棟7階)
(京都市立芸術大学へのアクセス http://www.kcua.ac.jp/access/
参加費 無料。
問合せ先

京都市立芸術大学 教務学生支援室 事業推進担当
Tel.075-334-2204
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平成27年度前期開催スケジュール

*会場は日第4回を除き、本伝統音楽研究センター7階合同研究室1です。

第1回 5月21日
(終了しました)
日本の作曲の「近代」を聴く―山田耕筰と信時潔―

2015年は明治以降の日本の近代洋楽史に大きな足跡を残した山田耕筰(1886-1965)と信時潔(1887-1965)の没後50年にあたります。山田耕筰と信時潔はともに洋楽創作の黎明期から戦時期を経て、戦後にいたるまで同じ時代を生きました。今回はこの山田耕筰と信時潔の創作の軌跡と事績を音源によって回顧します。

進行役:竹内 直(日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
第2回 6月4日
(終了しました)
京都のうた

今回のテーマは京都府下の各地にまつわる唄です。戦前・戦後の二つの京都市歌をはじめ、昭和になって盛んに作られた伏見小唄、宇治音頭、西陣音頭、新舞鶴小唄などのご当地ソング、元々は映画主題歌だった祇園小唄、鴨川小唄、嵐山小唄、さらに福知山音頭の大正4年の歴史的録音など、盛り沢山な内容でお届けいたします。

進行役:大西 秀紀(日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
第3回 6月27日
(終了しました)
舞楽いろいろ─映像でめぐる中央と地方の伝承─

舞楽は雅楽を伴奏とする舞です。舞楽には宮内庁式部職楽部など中央で伝承されている一方で、日本海沿岸や静岡・宮城など地方にも舞楽の伝承があります。両者は音楽も舞も似るところがほとんどなく、別モノといっても過言ではありません。なぜそんなことになっているのか?映像をながめながら少し考えてみましょう。


進行役:
田鍬智志(日本伝統音楽研究センター准教授)
第4回7月20日
(終了しました)
15周年企画 特別伝音セミナー 
安藤朴翁の琴韻を聴く


安藤朴翁(1627-1702)は京都で儒学や和歌を学び、後に伏見宮に仕えた、江戸時代前期の国学者です。朴翁は琴の演奏家の中でも最初期の人物、木下長嘯子(1569-1649)に師事して琴に親しみ、京都独自の琴の流れをくみました。彼が貞享4年(1687)に作成させたとみられる琴は、田辺尚雄氏より寄贈され、現在は伝音センターに所蔵されています。その朴翁琴を修復し、今回およそ330年ぶりに縁のある京都の地で演奏することで復活を果たします。安藤朴翁が聴いたであろう琴韻を、琴演奏家の伏見无家氏の演奏で聴いていただきます。
本企画は京都市立音楽芸術文化振興財団(ウエスティ)との共催です。

進行役:武内恵美子(日本伝統音楽研究センター准教授)
第5回7月30日
(終了しました)
秋田民謡を聴く

昨年ご紹介した掛唄にかぎらず、秋田は以前より民謡王国として知られる民謡の非常に盛んな地域で、現在でも「民謡長者の山全国大会」をはじめ10を超す民謡の全国大会が開かれています。今回は伝音にある秋田民謡の録音を聴きながら、その成立背景や変遷、民謡の多様性について考えてみたいと思います。


進行役:
梶丸 岳(日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
第6回8月6日
(終了しました)
辞典の話―「音楽」はどのように記述されてきたのか―

19世紀からはじまる日本の近代化において、ひかえ目ながら、辞典は知識の普及に大きな役割を果たしてきました。今回のセミナーは、「音楽」はどのように記述されてきたのかということを軸に、近代日本の辞典を俯瞰する試みです。


進行役:
上野 正章(共同研究員)
第7回9月3日 上方の囃子いろいろ―芝居・花街・寄席・相撲―

上方の芸能を見わたすと、芝居や寄席、相撲の一番太鼓、芝居や花街の手打ちなど相互の関わりが推測される囃子の存在に気づきます。今回は歴史的録音の中から、そうした芝居・花街・寄席・相撲など隣接諸芸能にまたがる囃子を聴き比べてみたいと思います。


進行役:
前島 美保(日本学術振興会特別研究員)

 

最終更新日:2015/8/6 | 公開日:2015/3/19