京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

平成27年度前期「でんおん連続講座」の開講について


京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターでは、日本の伝統的な音楽や芸能、その根底にある文化の構造を研究し、その成果発表と市民の皆様への還元として、平成27年度(前期) でんおん連続講座を開催しますので、お知らせします。
本講座では、多くの方に日本の伝統音楽や芸能について理解を深めていただけるよう、音源・映像を用いて説明を行いつつ、歴史的資料、口伝書、楽譜等の演奏資料を読み進めます。
専門的なテーマに気軽に触れていただける市民講座となっております。皆様の御参加をお待ちしております。

講座について

 

連続講座A
「音楽としての義太夫節」
講師 山田智恵子 (日本伝統音楽研究センター教授)
開講日・時間 平成27年5月13日〜7月15日。期間内の毎週水曜日、全10回、13時〜14時30分(3限)
会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
内容 人形浄瑠璃文楽の音楽である義太夫節は、近年まで多くの人々にとって身近なものでした。しかし現在は、耳慣れないと感じる人が多いのが実情でしょう。
この講義では、ことば(詞章)と旋律の関係に着目し、音楽としての義太夫節にスポットを当てます。今年度は、『ひらかな盛衰記』をとりあげ、「三段目 逆櫓の段」「四段目 神崎揚屋の段」を中心に、その詞章を音読した後、実際の演奏を聴いていきます。ことばと旋律の関係、および段の音楽様式(風)の問題など、義太夫節の音楽としての聴き方がわかるようになることを目指します。


開講日程
5月 13日 「ひらかな盛衰記」の上演史※
20日 義太夫節の音楽構造・義太夫三味線について
27日 「三段目 逆櫓の段 その1」
6月 3日 「三段目 逆櫓の段 その2」
10日 「三段目 逆櫓の段 その3」
17日 「三段目 逆櫓の段 その4」
24日 「四段目 神崎揚屋の段 その1」
7月 1日 「四段目 神崎揚屋の段 その2」
8日 「四段目 神崎揚屋の段 その3」
15日 「四段目 神崎揚屋の段 その4」と「まとめ」
※ 第1回目は、ゲスト講師 神津武男氏(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)をお招きして、お話を伺います。
受講料 5,000円
定員 30名(先着順で定員になり次第締切)
 
連続講座B
性と役を語り分ける―常磐津節「うつぼ猿」実践入門―
講師 常磐津若音太夫(竹内有一) 日本伝統音楽研究センター准教授
開講日・時間

平成27年6月9日〜7月28日。期間内の毎週火曜日、全8回、毎回13時〜14時30分(3限)

会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
内容 京都生まれの初世常磐津文字太夫が創始し江戸歌舞伎で大成させた常磐津節。作品研究を通じ、常磐津節の特徴である「せりふ」を語り分ける楽しみ、三味線との「間合い」、表現の鍵となる作品の構成や旋律を意識しながら、試演会を目指します。初心者を対象とします。三味線も体験できるよう配慮しますが、楽器の数により希望に添えない場合もあり ます(希望者は撥など計3000 円程度の実費要)。
開講日程
6月 9日 作品研究とワークショップ1
16日 作品研究とワークショップ2
23日 作品研究とワークショップ3
30日 作品研究とワークショップ4
7月 7日 通し稽古1
14日 通し稽古2
21日 試演会
28日 まとめ

受講料 5,000円
定員 20名(先着順で定員になり次第締切)
連続講座C
「英語による日本音楽概論」
講師 時田アリソン(日本伝統音楽研究センター所長)
開講日・時間 平成27年8月18日〜20日 の3日間。10:00〜13:00;14:00〜17:00で6つのセッション
会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
内容 古くから現在まで伝承されている日本の音楽と、その近代的発展を、英語による講義で紹介します。英語で日本音楽をどう説明すればよいか、日本人と留学性が一緒に考えながら、手軽に日本の音楽文化が大まかな理解が得られることを目指します。雅楽、声明、平家・浄瑠璃の語りの音楽と演劇(能、文楽、歌舞伎)との関係や、楽器(三味線・箏・尺八)についての講義に加え、¥体験的なワークショップをと、関連演奏会を予定しています。

*この講座は英語で行います。
The course will be conducted in English with some Japanese as needed.

English information is here.
英語版の詳細ページ

開講日程
8月18日 第1セッション 日本音楽とは何かー今と昔。
雅楽と声明
第2セッション 能、謡、狂言
19日 第3セッション 平家、薩摩、筑前の琵琶による語り物
第4セッション 文楽と歌舞伎における浄瑠璃、長唄
20日 第5セッション 地歌筝曲―三味線、箏、尺八
第6セッション 民俗芸能と新しい「伝統芸能」―浪花節、和太鼓、津軽三味線
受講料 5,000円
定員 30名(先着順で定員になり次第締切)
 

申し込み方法・問合せ先など

 

申込方法

はがき、FAX、電子メールのいずれかの方法により、郵便番号、住所、氏名、電話番号(FAX番号)、希望する講座名を明記の上、期間内に教務学生支援室(事業推進担当)までお申し込みください。

また下記お問い合せフォームもご利用ください。
>> お問い合わせフォーム

京都市立芸術大学 教務学生支援室 事業推進担当
電話 075-334-2204 FAX 075-334-2281

※午前8時30分〜午後5時15分(平日のみ)

申込期間 定員に余裕がある場合は当日申込も受付けます。
上記、問い合わせ先まで御連絡ください。
主催 京都市立芸術大学
最終更新日:2015/3/19 | 公開日:2015/3/19