京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

平成26年度前期「でんおん連続講座」の開講について


京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターでは、日本の伝統的な音楽や芸能、その根底にある文化の構造を研究し、その成果発表と市民の皆様への還元として、平成26年度(前期) でんおん連続講座を開催しますので、お知らせします。
本講座では、多くの方に日本の伝統音楽や芸能について理解を深めていただけるよう、音源・映像を用いて説明を行いつつ、歴史的資料、口伝書、楽譜等の演奏資料を読み進めます。
専門的なテーマに気軽に触れていただける市民講座となっております。皆様の御参加をお待ちしております。

講座について

 

連続講座A
「歌舞伎音楽入門2―豊後系浄瑠璃を軸に―」
講師 竹内有一(本学日本伝統音楽研究センター准教授)
開講日・時間 平成26年4月15日〜7月22日 期間内の毎週火曜日(計15回)
13時〜14時30分
会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
内容 歌舞伎における中心的な音楽の一つとして発展してきた豊後系浄瑠璃(常磐津節など)を軸にして、歌舞伎音楽の歴史と特色を学びます。各種の文献資料(初演時の興行資料、錦絵、稽古本・譜本、伝記資料等)の解読に関連づけて、AV資料の視聴や浄瑠璃(常磐津節)を語るワークショップを随時交えます。

【お知らせ】都合により「休講」や若干の内容変更の可能性もありますのでご了承ください。
京都南座歌舞伎公演の鑑賞会は別途切符代(3000円程度)を要します。
開講日程
4月 15日 導入:劇場空間と歌舞伎音楽
22日 歌舞伎音楽の分類と現在
29日 歌舞伎舞踊曲の研究1:南座歌舞伎公演の予習1
5月 6日 歌舞伎舞踊曲の研究2:南座歌舞伎公演の予習2
13日 歌舞伎公演「歌舞伎鑑賞教室」鑑賞会【会場:京都南座】
20日 歌舞伎音楽の歴史と展開1
27日 歌舞伎音楽の歴史と展開2
6月 3日 浄瑠璃の歴史と種類1
10日 浄瑠璃の歴史と種類2
17日 黒御簾音楽の特色と役割1
24日 黒御簾音楽の特色と役割2
7月 1日 豊後系浄瑠璃(常磐津節)の研究1
8日 豊後系浄瑠璃(常磐津節)の研究2
15日 豊後系浄瑠璃(常磐津節)の研究3
22日 まとめ

受講料 5,000円
定員 50名(先着順で定員になり次第締切)
 
連続講座B
「能の音曲としての骨組み―囃子、曲節、拍子、吟」
講師 藤田隆則(本学日本伝統音楽研究センター教授)
開講日・時間

平成26年5月7日〜7月9日 期間内の毎週水曜日(計10回)
10時40分〜12時10分

会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
内容

室町時代に成立した能。2時間にもおよぶ力のこもる演技をしっかりと

受けとめるためには、謡の内容理解に加え、囃子や音曲の理解も必要です。本講座では、能一番の小段の流れに焦点をあてて、音曲面の組立ての理解を試みます。能の鑑賞歴・稽古歴は長くても、わかったという実感が得られないと感じられる方、音楽面への関心がある方、ぜひ受講してください。

開講日程
5月 7日 役者の登場
14日 人物の登場(その1)
21日 人物の登場(その2)
28日 人物による物語の展開(その1)
6月 4日 人物による物語の展開(その2)
11日 人物による物語の展開(その3)
18日 人物による物語の展開(その4)
25日 物語の結末(キリ)と祝言
7月 2日 復習:名尽くし謡を歌う(その1)
9日 復習:名尽くし謡を歌う(その2)

受講料 5,000円
定員 50名(先着順で定員になり次第締切)
連続講座C
「音楽としての義太夫節」
講師 山田智恵子 (本学日本伝統音楽研究センター教授)
開講日・時間 平成26年5月7日〜6月11日 期間内の毎週水曜日(計6回)
13時〜14時30分
会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
内容 人形浄瑠璃文樂の音楽である義太夫節は、近年まで多くの人々にとって身近

なものでした。しかし現在は、耳慣れない、長ったらしい、何をいっているか わからない、共感するにはほど遠いと感じる人が多くなっているのではないで しょうか。  
そこでこの講義では、ことば(詞章)と旋律の関係に着目し、音楽としての 義太夫節にスポットを当てます。今年度は、音楽的魅力に溢れた名曲「伽羅先代萩  御殿の段」を取り上げ、詞章を音読したあと、実際の演奏を聴いていきます。七五調のことばのリズムや、発音の実際と義太夫節の音楽表現を体感することで、一つのことばがいかに巧みに音の世界で表現されているかを理解して、文楽を耳からも楽しめるようになることを目指します。
開講日程
5月 7日 「御殿の段」の構成と音楽的特徴
14日 「御殿の段」テキストの音読と音楽その1
21日 〃 その2
28日 〃 その3
6月 4日 〃 その4
11日 〃 その5
受講料 3,000円
定員 50名(先着順で定員になり次第締切)
 

申し込み方法・問合せ先など

 

申込方法

はがき、FAX、電子メールのいずれかの方法により、郵便番号、住所、氏名、電話番号(FAX番号)、希望する講座名を明記の上、期間内に教務学生支援室(事業推進担当)までお申し込みください。

また下記お問い合せフォームもご利用ください。
>> お問い合わせフォーム

京都市立芸術大学 教務学生支援室 事業推進担当
電話 075-334-2204 FAX 075-334-2281

※午前8時30分〜午後5時15分(平日のみ)

申込期間 平成26年3月24日(月)より受付開始。
定員に余裕がある場合は当日申込も受付けます。
上記、問い合わせ先まで御連絡ください。
主催 京都市立芸術大学
最終更新日:2014/3/17 | 公開日:2014/3/4