■日時 | 2006年10月12日(木)14-16時 |
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■担当 | 横山佳世子(特別研究員) |
■協力 | 亀村正章 |
宮城道雄氏の演奏による地歌・箏曲の録音を中心に聴きます。現代の録音との比較も行う予定です。どのような音が鳴り響くのか、ご期待ください!
数ある宮城道雄作品のSPレコードの中より、録音状態が良く、変遷を辿る上で重要と思われる作品を厳選して鑑賞した。伝統の土台に創造というエッセンスを加えた、新日本音楽時代の息吹を、SPレコードを通じて感じとった。中でも、蓄音機で再生された『春の海』では、蓄音機ならではの独特の風情と情緒を味わい、ルネ・シュメー女史の編曲に感銘を受けた。同じ作品でも、楽器の編成が違えば、演奏の表現に変化が見られること、また、同じ奏者であっても、録音した時代が違えば、演奏の味わいに変化が見られることを、音盤を聴きながらあらためて意義深く感じた。
なお、宮城道雄の奏する地歌、道雄指導による東京音楽学校学生の地歌演奏、道雄の胡弓演奏の音源も提供する予定だったが、時間の都合で残念ながら割愛した。
オプション:
『越天楽変奏曲』(ライブ録音)
鑑賞曲目一覧表(A4版1枚)、すべての該当箇所の詞章(A4版1枚)
箏、楽譜、絹糸
約16名