平成18年度 伝音セミナー

第5回「SPレコードによる邦楽の流れ」(開催報告)


■日時 2006年10月12日(木)14-16時
■担当 横山佳世子(特別研究員)
■協力 亀村正章

◆HP広報記事

宮城道雄氏の演奏による地歌・箏曲の録音を中心に聴きます。現代の録音との比較も行う予定です。どのような音が鳴り響くのか、ご期待ください!

◆担当者コメント

数ある宮城道雄作品のSPレコードの中より、録音状態が良く、変遷を辿る上で重要と思われる作品を厳選して鑑賞した。伝統の土台に創造というエッセンスを加えた、新日本音楽時代の息吹を、SPレコードを通じて感じとった。中でも、蓄音機で再生された『春の海』では、蓄音機ならではの独特の風情と情緒を味わい、ルネ・シュメー女史の編曲に感銘を受けた。同じ作品でも、楽器の編成が違えば、演奏の表現に変化が見られること、また、同じ奏者であっても、録音した時代が違えば、演奏の味わいに変化が見られることを、音盤を聴きながらあらためて意義深く感じた。
なお、宮城道雄の奏する地歌、道雄指導による東京音楽学校学生の地歌演奏、道雄の胡弓演奏の音源も提供する予定だったが、時間の都合で残念ながら割愛した。

◆視聴覚資料一覧

  • 『水の変態』ML-5-A/ML-5-B, 001-06-13-065
  • 『春の夜』16798-A/16798-B〜16799-A/16799-B ,001-06-13-083〜001-06-13-084
  • 『せきれい』15693-A,001-06-12-559
  • 『せきれい・うわさ』ML-4-B,001-06-13-065
  • 『落葉の踊』11715/11716,001-06-13-082
  • 『落葉の踊』ML-6-A/ML-6-B,001-06-13-065
  • 『さくら変奏曲』ML-2-A/ML-2-B,001-06-13-065
  • 『春の海』ML-1-A/ML-1-B,001-06-13-065

オプション:
『越天楽変奏曲』(ライブ録音)

◆配布資料

鑑賞曲目一覧表(A4版1枚)、すべての該当箇所の詞章(A4版1枚)

◆回覧・展示資料

箏、楽譜、絹糸

◆来場者

約16名

最終更新日:2007/08/21 | 公開日:2006/10/19