平成21年度 でんおん連続講座A

「近世のうた本・浄瑠璃本の出版事情
−三味線音楽に親しむために−」

南座の顔見世や都をどり等を見に行くと、魅力的な三味線音楽に出会います。歌詞が難解だから親しみにくいと思ってしまうのは間違いです。近世の人々が気軽に読み眺めた、うたや浄瑠璃の詞章本・浄瑠璃本、番付、錦絵等のオリジナル史料を解読し、その背景を踏まえながら、三味線音楽の成り立ちやあり方について考えてみましょう。
講義は毎回、1)教科書の講読と解説、2)史料の解読実習、で進めます。後者は詞章本の変体がなの解読を中心に行いますが、初めてのかたでも大丈夫です。解読した詞章を声に出したり、ビデオ等を用いた鑑賞も行います。
なお、自由参加のオプショナルツアーとして、歌舞伎または舞踊の鑑賞会(費用は別途各自負担)を1〜2回行う予定です。

講 師 竹内有一(日本伝統音楽研究センター准教授)
開講日 平成21年4月8日(水)〜7月22日(水)
開講:第2・4水曜日18時20分から19時50分 <全8回>
(4月8日、22日、5月13日、27日、6月10日、24日、7月8日、22日)
開講日程
4月 8日 歌舞伎の音楽― 近世芸能の主役・わき役 ―
22日 うたや浄瑠璃の「詞章」は必ず出版される ― 声が主役 ―
5月 13日 「楽譜」は必ずしも出版されない ― 口伝と書伝 ―
27日 「版木」をどう使ったか ― ベストセラーズとしての詞章本 ―
6月 10日 出版史との関わり
24日 顔と形で判断する ― 歌舞伎音楽の詞章本 ―
7月 8日 興行と出版のタイアップ ― 歌舞伎の番付と錦絵 ―
22日 稽古本出版の意義 ― 浄瑠璃とせりふ ―

*変体がなの解読実習に用いる曲目例: 上方歌「京の四季」「ゆかりの月」、歌舞伎音楽「うつぼ猿」「将門」「流星」「勧進帳」など
教科書 竹内有一編『詞章本の世界−近世のうた本・浄瑠璃本の出版事情−』
京都市立芸術大学(2008年)/ 700円 (会場にて頒布予定)
会場 キャンパスプラザ京都(京都市下京区西洞院通塩小路下る)
定員 30名(先着順で定員になり次第締切)
受講料 5,000円
申込方法 電話、FAX、Eメールにより、郵便番号、住所、氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス・同伴者氏名(何名でも可)を記入し、「京都いつでもコール」までお申込みください。
申込期間 平成21年2月16日(月)から3月29日(日)まで必着
申込先・問合先

「京都いつでもコール」
電話 075-661-3755 午前8時〜午後9時(年中無休)
FAX 075-661-5855
お電話・FAXのほか、ホームページからもお申し込みいただけます。
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/soshiki/2-2-2-0-0_18.html
上記ページのSSLまたは非SSLのボタンをクリックすると申し込み受付フォームが表示されますので、必要事項をご記入の上お申し込み下さい。

2次元コード読み取り対応の携帯電話をお持ちの方は左記のコードからアクセスできます。
http://www.city.kyoto.jp/koho/m/cc/
主催 京都市立芸術大学
お問い合わせ 京都市立芸術大学 事業推進担当
電話 075-334-2204 FAX 075-334-2281
>> お問い合わせフォーム
最終更新日:2010/7/20 | 公開日:2009/2/16