平成22年度 でんおん連続講座C

「古代中世の雅楽 〜院政期の箏譜『仁智要録』を弾く・聴く〜」

こんにちの雅楽では、旋律を担う篳篥・笛(龍笛と高麗笛)に対して、笙・箏・琵琶は、一つ一つの音(和音)を長く延ばす、あるいは散発的に掻き鳴らすなど、伴奏的役割を担っているといえます。ところが、古代中世の物語や日記などには、箏や琵琶のみで演奏する場面がたくさん出てきます。“伴奏”のみを弾いて・聴いて楽しむ、そのような慣習が本当にあったのでしょうか。
──笙・箏・琵琶の譜を、相当時間を凝縮して演奏してみると、大陸的な歌謡旋律になる── 一部の雅楽研究家の間では、そのような言説が久しく唱えられてきましたが、いまだ一般にはほとんど知られていません。笙・箏・琵琶の楽譜に秘められた大陸的な旋律とは、一体どのような音楽なのでしょうか。 そこで本講座ではその言説にもとづいて、藤原師長の箏譜『仁智要録』から実際に音をおこしてみたいと思います。こんにちの雅楽とはまったく異なる音楽の世界をご体感下さい。

講 師 田鍬 智志(日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
開講日 平成22年 11月17日(水)〜12月15日(水)
開講水曜日午前13時00〜午後14時30分<全5回>
(11月17日、24日、12月1日、8日、15日)
開講日程
11月 17日 こんにちの雅楽
24日 笙・箏・琵琶各譜にみる“基本旋律”の話
12月 1日 『仁智要録』にみる箏の調弦・奏法
8日 『仁智要録』を弾く・聴く〜舞楽曲篇〜
15日 『仁智要録』を弾く・聴く〜舞楽曲篇〜
会場 京都市立芸術大学 新研究棟7階 合同研究室1
(京都市西京区大枝沓掛町13-6) >>地図
定員 50名(先着順で定員になり次第締切)
受講料 3,000円
申込方法 京都市立芸術大学 事業推進担当にお電話、またはファックスでお申込みいただけます。
ご希望講座名、郵便番号、住所、氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス・同伴者氏名 をお伝え下さい。
電話 075-334-2204 FAX 075-334-2281
または、日本伝統音楽研究センター お問い合わせフォームをご利用下さい。
申込期間 平成22年8月2日(月)から開講日前日まで
主催 京都市立芸術大学
お問い合わせ 京都市立芸術大学 事業推進担当
電話 075-334-2204 FAX 075-334-2281
>> お問い合わせフォーム
最終更新日:2010/9/7 | 公開日:2010/3/10