日本伝統音楽研究センターでは、本学の主催する「京都国際会議2006 芸術がデザインする平和のかたち」におきまして、次のようなセッションを行います。
参加無料、事前登録等は不要です。多数の皆さまの参加をお待ちしています。
日本・東洋音楽研究の草分けの一人である田邉尚雄は、大正から昭和初期にかけて、平和と戦争の狭間で揺れ動いたアジア各地を探訪して、様々な楽器を収集した。その特色と意義を考えるためのきっかけを、展観とワークショップによって提供する。ワークショップでは、ユニークな楽器の数々を親しみやすく実演する。
日時:10月7日 14:00〜15:30
会場:京都市立芸術大学講堂(アクセス)
講師:ボニー・ウェイドBonnie C.Wade(講演は英語と日本語)
司会:藤田隆則(本センター助教授)
日時:10月7日 15:40〜17:00
会場:京都市立芸術大学講堂(アクセス)
出演:黄檗山萬福寺
解説:赤松達明(萬福寺)、澤田篤子(洗足学園大学教授)
司会:後藤静夫(本センター教授)
声明(しょうみょう)とは、仏教の儀式・法要で僧侶が唱える声楽の総称で、仏教を荘厳する無形の文化財である。6世紀の仏教伝来とともに始まり、各宗派や寺院ごとに、さまざまな技法・鳴物(ならしもの=楽器)・楽譜が発達している。
黄檗山萬福寺は、1654年に来日した名僧隠元によって宇治の地に開かれた。梵唄(ぼんばい)と称される同寺の声明は、長く続いた平和を背景として、代々の中国人僧侶によって大切に伝承されてきた。
本公演は、そうした法要のエッセンスを大学内で再現する貴重な機会である。唐音(とういん)と呼ばれる明代の発音や、伝来した数多くの打楽器の賑やかな鳴り響きなど、萬福寺ならではの特徴を味わっていただきたい。
共催:(社)東洋音楽学会 助成:ポーラ伝統文化振興財団 特別協賛:ANA全日本空輸株式会社