「京観世」とは、京都の観世流の能や謡をさすために用いられた言葉です。京都の観世流は、とくに謡いぶりにおいて、東京の観世流と大きな違いがあることが知られていました。残念ながら、交通機関や録音技術の発達、伝承についての考え方の変化などにより、京観世の独特な謡いぶりは、ほぼ失われてしまいましたが、記録はある程度残されており、伝承の正しさを検証する作業も進められつつあります。
この講座では、研究者、能楽演技家を講師として招きつつ、書かれた記録と担い手の記憶から、かつての京観世の謡いぶりの実態にせまり、京都らしい謡いぶりがどのようなものか、明らかにします。
参加の皆様とともに、京都の観世流の過去だけではなく、現在、そして未来の「京観世」をも展望することができれば幸いです。
2011年2月5日(土)〜2月13日(日) 14時開始(開場13:30)2月7日(月)休館
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA2(アクア2)
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
地図/アクセス案内はギャラリー@KCUA2(アクア2)ホームページをご覧ください。
http://www.kcua.ac.jp/gallery/
*通し券はございません。
開講日 | 開講時間 | 詳細内容 |
2月5日(土) | 14時〜16時 | 講演:京観世の歴史 講師:大谷節子(神戸女子大学教授、国文学・芸能史) 受講料:500円 |
2月6日(日) | 14時〜16時 | 講演: 歴史的変遷の中の京観世 講師:高桑いづみ(東京文化財研究所無形文化遺産部室長、日本音楽史) 受講料:500円 |
2月7日(月) 休館 | ||
2月8日(火) | 14時〜16時 | ワークショップ:京観世の録音をきく(その1) 進行役:藤田隆則(本学准教授、民族音楽学) 受講料:500円 |
2月9日(水) | 14時〜16時 | ワークショップ:京観世の録音をきく(その2) 進行役:藤田隆則(本学准教授、民族音楽学) 受講料:500円 |
2月10日(木) | 14時〜16時 | 講演:京観世林家を含む京都の謡いぶり 講師:味方健(観世流能楽師) 受講料:500円 |
2月11日(金) | 14時〜17時 | 講演と実演:京観世の伝統 講演:昭和五十年代の京観世 講師:羽田昶(武蔵野大学客員教授・能・狂言研究) 講演:記録と記憶のなかの京都の謡 講師:五島邦治(京都造形芸術大学客員教授、 日本歴史学) 素謡の実演:井上裕久(観世流能楽師) 吉浪壽晃(観世流能楽師) 受講料:2000円 |
2月5日(土)〜2月13日(日) 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA2(アクア2)
※公開講座前後の時間帯に開室します。12日(土)13日(日)もそれに準じます(2/7月曜休館)
各回500円 ただし2月11日(金)のみ2000円。
*通し券はございません。
50名(当日先着順)
京都市立芸術大学
協力: 檜書店・洛謡社
京都市立芸術大学 京都市立芸術大学 事業推進担当
Tel 075-334-2204