平成14年度第1回公開講座

「平家物語の中の音楽 その1 琵琶弾きの経正」

日本の伝統音楽とその発展のチラシ

この度、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターでは、平成14年度第1回公開講座を次のとおり開催致します。 なお、この公開講座「「平家物語」の中の音楽」は、今後もシリーズとして更に発展していく予定です。

1 日時

平成14年12月7日(土)午後2時〜午後4時
(午後1時30分から受付開始)

2 会場

法住寺(ほうじゅうじ) 阿弥陀堂
(東山区三十三間堂廻り町655蛸薬師下る 075-561-4137) 

3 内容

講演
琵琶弾きの経正 −「竹生島詣(ちくぶしまもうで)」と「経正都落(つねまさのみやこおち)」−
実演
第1部 「竹生島詣」
第2部 「経正都落」
講演・解説
スティーヴン G. ネルソン(日本伝統音楽研究センター助教授)
演奏:新井 泰子 (前田流平家詞曲相伝)
 
趣旨
平家の貴公子の中に、詩歌管弦を能くした者が多かったことは周知の通りです。清盛の弟、経盛の子息には、琵琶弾きの経正と笛吹きの敦盛がいましたが、『平家物語』を通してその才能が広く知られるようになったものの、音楽の記録などからは平家の人々の業績がほとんど抹消されており、その実像については不明な点が殊の外多いのです。  
今回は、琵琶弾きの経正が主人公となるエピソードの語りを中心に据えながら、解説ではさまざまな史料を検討しつつ経正の人物像に迫りたいと思います。経正はいつ生まれたのか、仁和寺の稚児であった幼少時代に誰に琵琶を教わったのか、「青山」という琵琶の名器をなぜ与えられたのか、などなど多くの謎が残されていますが、それらを明らかにすることで平安末期の音楽文化の中で平家の人々が果たした役割の一面に光を当ててみたいと思います。

4 受講方法

往復はがきに郵便番号・住所・氏名・電話番号を御記入のうえ、11月15日(必着)までにお申し込みください。
あて先 〒610-1197
京都市西京区大枝沓掛町13-6
京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

5 定員

先着90人

6 受講料

1,500円(当日会場受付にてお支払いください。)

7 主催

京都市立芸術大学

8 問合せ先

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター事務室
Tel 075-334-2240 Fax 075-334-2281

関連ページ

「平家物語の中の音楽 その1」(内容報告)

最終更新日:2007/08/16 | 公開日:2002/10/01