日本の伝統音楽は、日本人の想像する以上に海外の様々な地域・国で演奏や研究されています。
このシリーズでは海外における日本音楽の普及に長年努めて来られた世界各地の様々な方にお話をお伺いします。
今回は、コロンビア大学名誉教授・中世日本研究所所長のバーバラ・ルーシュ(Barbara Ruch)先生に、活動をご紹介していただきます。
バーバラ・ルーシュ Barbara Ruch
米国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。アーラム大学卒後、ペンシルベニア大学で修士号(日本文学)取得。コロンビア大学へ進み、1965年、博士号(中世日本文学)を取得。その間京都大学大学院へ約一年半留学し、阪倉篤義、林家辰三郎の各教授に師事。講師としてハーバード大学で教鞭をとったのちペンシルバニア大学準教授となり、1968年同大に「中世日本研究所」を設立、所長となる。江戸時代に渋川清右衛門が刊行した「御伽文庫」を研究、とくに室町時代に広まった話との異同を綿密に調査。平曲、浄瑠璃、歌謡、能楽の謡、歌舞伎等を「音声文学」と名付け、のちに奈良絵本の研究に取り組み、1978〜79年「奈良絵本国際研究会議」をアイルランドほかで開催、日本文学の特色とした。1984年からコロンビア大学教授。1986年、ドナルド・キーン日本文化センターを設立。近年は、京都・奈良の尼門跡寺院復興プロジェクトを推進する傍ら、コロンビア大学音楽学部に雅楽・邦楽プログラムをスタートさせるなど和楽器音楽の国際的普及に貢献している。
1991年、第一回南方熊楠賞(人文の部)受賞。
1999年、勲三等宝冠章を受章。
2000年、山片蟠桃賞受賞。
2006年、「文化の架け橋賞(Cultural Bridge Award)」受賞。
2011年、京都府文化賞功労賞受賞。他多数
平成27年5月12日(火曜日)
12:15-13:00
京都市立芸術大学 新研究棟7階(合同研究室1)
(京都市西京区大枝沓掛町13-6)
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