京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

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その他の催し物

京の伝統行事・伝統芸能特別講座
講義と実演「京の民俗芸能の音と声―鉦の力―」第三回講座「大念佛狂言の音と声」

令和7年12月21日 日曜日 

講師:
藤田 隆則(京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター教授)
実演:
千本ゑんま堂大念佛狂言保存会

日本伝統音楽研究センターでは、京都市文化観光資源保護財団との共催で、『京の伝統行事・伝統芸能特別講座講義と実演「京の民俗芸能の音と声―鉦の力―」』を開催いたします。是非ご参加ください。

-鉦の力-民俗芸能の音楽は魅力的だ。

日本の民俗芸能において太鼓や笛と共に用いられるのが、金属楽器の鉦です。直径は10~20cm。深い縁がある円盤形をしており、撞木と呼ばれる棒で叩いて鳴らします。
寺院や一般家庭の仏壇に置かれた䦳子の澄んだやわらかい音とは対照的に、鉦は複雑な倍音を含んでおり、鋭く強い音を出す楽器です。
口称念仏の助けとして用いられ始めた鉦は、やがて、曲打ちなど魅せる要素が加味されて、芸能的性格を帯びていきます。その代表が京都で今も盛んにおこなわれている六斎念仏や大念佛狂言です。鉦は「廻向鉦」として、亡者の正覚を促す重要な意義がありますが、そのような理屈めいたことを、娯楽性・諧謔性というオブラートに包みこんで、楽しみのなかで仏道を究められるのが、京都の六斎念仏・大念佛狂言といえるでしょう。
六斎念仏や大念佛狂言においても鉦の音はかかせません。その音は、芸能の進行を司る合図の役割を担うだけではなく、芸能の行われる場を特別な雰囲気に仕立て上げる役割を担っています。
本講座では、京の伝統芸能の基調となる鉦の響きを出発点に、音や響きからみる大念佛狂言の魅力をお伝えします。

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第三回講座「大念佛狂言の音と声」
-千本ゑんま堂大念佛狂言に聞く-

京都には大念佛狂言が三箇所で伝えられています。嵯峨清涼寺と壬生寺の大念佛狂言は、無言のパントマイムで演じられますが、千本ゑんま堂大念佛狂言は、役者自身が声を出してセリフを言う点に特徴
があります。

本講座では、千本ゑんま堂大念佛狂言のセリフにみられる言葉の抑揚、独特な言い回し、擬音語などを紹介し、音と声の面から、セリフ劇としてのゑんま堂狂言のユニークさを明らかにします。

また、セリフに並んで重要なのが、舞台上で演奏される鉦(鰐口)と太鼓と笛の発する音です。楽器の音がもっている舞台進行上の役割や、その音の宗教的な意味を明らかにすることで、より豊かな鑑賞が
可能になるはずです。

今回の講座では、特にゑんま堂狂言の特徴がわかる演目『悪太郎』の演技にも注目です。

日時 令和7年12月21日日曜日
13時30分~15時10分頃(開場・受付開始13時)
会場 京都市生涯学習総合センター(京都アスニー 4階ホール)
講 師 藤田 隆則(京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター教授)
実 演 千本ゑんま堂大念佛狂言保存会 京都市上京区 引接寺(千本ゑんま堂) 

京都には大念佛狂言が三箇所で伝えられています。嵯峨清涼寺と壬生寺の大念佛狂言は、無言のパントマイムで演じられますが、千本ゑんま堂大念佛狂言は、役者自身が声を出してセリフを言う点に特徴があります。本講座では、千本ゑんま堂大念佛狂言のセリフにみられる言葉の抑揚、独特な言い回し、擬音語などを紹介し、音と声の面から、セリフ劇としてのゑんま堂狂言のユニークさを明らかにします。また、セリフに並んで重要なのが、舞台上で演奏される鉦(鰐口)と太鼓と笛の発する音です。楽器の音がもっている舞台進行上の役割や、その音の宗教的な意味を明らかにすることで、より豊かな鑑賞が可能になるはずです。今回の講座では、特にゑんま堂狂言の特徴がわかる演目『悪太郎』の演技にも注目です。
申込方法 京都市文化観光資源保護財団のウェブページよりお申し込みください。
https://www.kyobunka.or.jp/event/3480.php
300名/入場無料(申込制・先着順)
申込期間 9月26日(金)~11月20日(水)17時 【先着順】

主催

公益財団法人京都市文化観光資源保護財団

共催

京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター

後援

京都市・京都市教育委員会

協力

千本ゑんま堂大念佛狂言保存会

開催日
令和7年12月21日 日曜日 
時間
13時30分~15時10分頃(開場・受付開始13時)
講師
藤田 隆則(京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター教授)
実演:
千本ゑんま堂大念佛狂言保存会
定員
300名
申し込み
必要
参加費
無料
会場

〒604-8401 京都府京都市中京区聚楽廻松下町9−2 京都市生涯学習総合センター(京都アスニー 4階ホール)

● 市バス 15、52、93、202、204系統「丸太町七本松」下車すぐ 6、46、55、201、206系統「千本丸太町」徒歩400m ● JRバス 京都駅方面/栂ノ尾・周山方面「丸太町七本松」下車すぐ ● 京都バス 62、63、65、66系統「丸太町七本松」下車すぐ 構内に駐車場はございません。各種公共交通機関をご利用のうえご来場ください。
問い合わせ先
公益財団法人京都市文化観光資源保護財団 https://www.kyobunka.or.jp/

公開: 2025年10月09日  

京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター

600-8601 京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学
TEL  075-585-2006 FAX 075-585-2019 共創テラス・連携推進課

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