京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

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プロジェクト

2013年度 プロジェクト研究
京観世の記録化

研究代表者名

藤田 隆則  Takanori Fujita

共同研究者名

荒木亮、上野正章、恵阪悟、大谷節子、大西秀紀、大山範子、五島邦治、高桑いづみ、高橋葉子、田草川みずき、中尾薫、長田あかね、丹羽幸江、味方健、宮本圭造

研究の趣旨(目的・意義・特色など)

京観世とは、京都に最近まで盛んに行われていた、独自の素謡(囃子の伴奏なしでの謡)の伝統をさす言葉である。2010年2月に本センタ―主催でおこなわれた公開講座「京観世の伝統」を核として、この研究会は、2011年度に共同研究「京観世の記録化」という名称で、京観世にかんする記録(書かれたものや音源)の集大成をめざして活動を開始した。2012年度より、共同研究員を増員し、プロジェクト研究となり、京都の謡文化のみならず、観世流謡本の記譜法の発達、京観世五軒家の伝書の整理および解読、明治末期の京都における謡の広がりの実態把握など、ミクロとマクロの方向へとテーマを拡げつつある。本プロジェクト研究では、共同研究員の個人発表を中心とした研究集会のほか、謡本のゴマ点の変遷を解読するための部会(ゴマ点部会)、京観世岩井家の資料目録を完成する部会(資料部会)などの活動も並行して行いながら、論文集の出版、資料目録およびデータベースの作成、CDの刊行などをめざして会合を重ねている。
具体的には、以下のとおりの内容で会合を進めている。ゴマ点部会では、岩井直恒の「そなへはた」「あやはとり」などの謡伝書の記述を読み直すための基礎作業として、元和卯月本のゴマ点の向きを、他の観世流謡本と比較しながら検討する作業をおこなっている。資料部会では、本学名誉教授岩井弘氏から寄贈をうけた京観世五軒家岩井家資料の目録作成作業、および内容読解を続けている。「全体会」においては、部会での成果の報告のほかに、京都日出新聞にみられる謡曲界の記事(明治43年?)を輪読しながら、今をさかのぼる100年前の、京都の謡の様子、および現在との連続性を探っている。全体会では加えて、岩井家の謡伝書「あやはとり」「そなへはた」などの謡伝書、「老陽の拍子」などの拍子伝書の講読や解釈をおこなってきている。また、SPレコード音源の紹介や、その他のインタビュー音源の資料紹介もおこなってきている。

備考

時間:13時30分〜17時
場所:日本伝統音楽研究センター合同研究室(新研究棟7階)
2012年
5月9日(水)ゴマ点部会
5月10日(木)ゴマ点部会
5月30日(水)ゴマ点部会
6月6日(水)ゴマ点部会
6月7日(木) 全体会 京観世の謡の録音をきく(伝音セミナーとの合同)
6月13日(水)ゴマ点部会
7月4日(水)ゴマ点部会
7月18日(水)ゴマ点部会
8月1日(水)ゴマ点部会
8月30日(木)ゴマ点部会
8月31日(金)ゴマ点部会
9月6日(木) 全体会 能の囃子の録音をきく(伝音セミナーとの合同)
9月13日(木)資料部会
9月26日(水)資料部会
10月6日(土)全体会 題目立への誘い(公開講座との合同)
10月17日(水)ゴマ点部会
10月31日(水)全体会
11月1日(木)全体会
11月14日(水)ゴマ点部会
11月22日(木)全体会
12月1日(土)全体会
12月8日(土)全体会 東京文化財研究所にて
12月9日(日)全体会 東京文化財研究所にて
12月25日(火)全体会
2013年
1月12日(土)全体会 ゲスト:安田登氏、奥山けい子氏
1月20日(日)全体会 福岡県みやま市にて
以下未定

公開:2013年01月16日 最終更新:2018年04月05日

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