田鍬智志 Satoshi Takuwa
上野 正章 (京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター客員研究員)
志川 真子 (総合研究大学院大学文化科学研究科比較文化学専攻博士後期課程)
Andrea GIOLAI (ライデン大学人文学部日本学科講師)
田鍬 智志 (研究代表)
出口 実紀 (大阪芸術大学芸術学部音楽学科特任准教授)
前島 美保 (国立音楽大学音楽学部准教授)
増田 真結 (京都教育大学教育学部准教授)
松尾 象空 (オブザーバー/青葉山松尾寺住職)
*1 今後、調査研究の進捗・展開によっては研究員を増員する場合がある。
全国各地で伝習されている雅楽のなかには、宮内庁楽部・南都楽所・四天王寺楽所雅亮会
全国各地で伝習されている雅楽 のなか には、宮内庁楽部・南都楽所・四天王寺楽所雅亮会など の「 標準的 雅楽 」の旋 律・リズムとは著しく 様式の 異なる雅楽が 伝承・ 伝習されている。舞鶴・松尾寺佛舞の 付随 雅楽は、知られている 稀 有な 例であるが、そのような雅楽 は往々にして、 標準的 雅楽 との相違が認知されていないために 、民俗芸能調査などで記録対象とされることが皆無に等しく、 分布・伝習 の実態 が全く知られていない 。そのような様式分化した雅楽は、音楽伝承における様式分化のメカニズムを考えるうえでも、また、「標準的雅楽」の過去の音楽様式をさぐるうえでも、貴重な伝承である。しかし、 そのような様式分化の著しい 雅楽は、 後継者の人材不足による消滅化の惧れもさることながら、 往々にして、 スタンダードな雅楽 家の介入 や、 SNS などの情報源の普及によって、その音楽が 「標準化 」し てしまうこと も危惧される 。よって、 本調査研究では 、そのような様式分化の著しい雅楽の伝承の実態を調査し、その音楽を詳細に記録する。本調査研究でとりあげる雅楽は以下のような 原則として、以下の 要素を満たすものを指す。
*2 したがって吉備楽などは原則として調査対象外とする。
*3 したがって北陸・東北・東海地方などに伝承される舞楽系芸能(稚児舞など)の付随音楽などは原則として調査対象外とする。
*4 幕末・近代、各地の真宗寺院で大遠忌を契機に興った雅楽活動で、現在残っているものは、標準雅楽の様式と大差ないものがほとんどであるが、調査対象に加えることもありうる。
2022年度 基礎調査(情報収集)・現地調査
2023年度 採譜・映像編集・報告執筆・データベース作成
2024年度 現地調査・採譜・映像編集・報告執筆・データベース作成
最終的にはデータDVDつき報告書(冊子)、もしくはインターネット上にて成果を公表する。
研究活動
600-8601 京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学
TEL 075-585-2006 FAX 075-585-2019 共創テラス・連携推進課
©Research Institute for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts.