研究代表者名
田井 竜一
Ryuuichi Tai
共同研究者名
入江宣子(仁愛女子短期大学非常勤講師・民俗音楽学)、岩井正浩(神戸大学教授・音楽学)、植木行宣(元京都学園大学教授・日本芸能文化史)、垣東敏博(福井県立若狭歴史民俗資料館学芸員・民俗学)、永原恵三(お茶の水女子大学教授・音楽学)、西岡陽子(大阪芸術大学教授・民俗学)、樋口昭(創造学園大学教授・日本音楽史)、福原敏男(日本女子大学教授・歴史民俗学)、増田雄(甲賀市役所市史編纂係嘱託・歴史学)、米田実(甲賀市役所市史編纂係・民俗学)編纂係・民俗学)
研究の趣旨(目的・意義・特色など)
京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターで実施された、共同研究「山車囃子の諸相」(2000年度)・「ダシの祭りと囃子の諸相」(2001‐2002年度)においてつみのこした課題をひきつぎながら、京都の祇園囃子の成立と展開の過程に焦点をあてて設定されたのが、本共同研究である。「風流拍子物」「羯鼓舞と一人立ちの獅子舞を主体とする山鉾の囃子」「シャギリ」の各諸相を大きな柱として、祇園囃子の源流に関する諸問題について、様々な角度からの考察・議論をおこなっている。 今までに実施した共同研究会は、以下の通りである(場所は特記しない限り、いずれも京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター合同研究室2および1)。
成果の公開方法
備考
経過報告
- ◇2004年度
- *第1回研究会
- 2004年7月24日(土) 今後の共同研究の進め方について
- *第2回研究会
- 2004年9月23日(祝)・24日(金)、アスト津 アストホール(23日)・三重県立美術館(24日)
- テーマ「祭礼図の諸相:『津八幡宮祭礼絵巻』を中心に」
- シンポジウムの聴講および「まつり・祭り・津まつり:ニューヨークから里帰り『津八幡宮祭礼絵巻』」展の熟覧
- *第3回研究会
- 2004年10月16日(土)
- テーマ「風流拍子物の諸相 その1」
- (1)植木行宣「風流拍子物の系譜」
- (2)長谷川嘉和(滋賀県文化財保護課、ゲストスピーカー)「近江のケンケト踊り・サンヤレ踊り・長刀振り」
- (3)樋口昭「発表に対するコメント」
- (4)総合討論
- *第4回研究会
- 2004年11月13日(土)
- テーマ「風流拍子物の諸相 その2:京都の風流拍子物」
- やすらい花・サンヤレ・かっこすり・踊子に関する討論
- コメンテイター:植木行宣・樋口昭
- *第5回研究会
- 2004年12月11日(土)
- テーマ「シャギリの諸相 その1:能狂言におけるシャギリ」
- (1)藤田隆則(大阪国際大学人間科学部助教授、ゲストスピーカー)「シャギリ、囃子物、渡り拍子―能狂言における」
- (2)総合討論
- *第6回研究会
- 2004年12月19日(日)
- テーマ「風流拍子物の諸相 その3:鷺舞を中心に」
- (1)「京都の笹囃子:野田川町石川大命神社の笹ばやし」
- (2)「津和野の鷺舞」
- (3)樋口昭「鷺舞の囃子」
- (4)福原敏男「かささぎ鉾の絵」
- (5)総合討論
- *第7回研究会
- 2005年1月29日(土)・30日(日)
- テーマ「シャギリの諸相 その2:佐原囃子におけるシャギリ」
- (1)坂本行広(佐原市教育委員会社会教育課、ゲストスピーカー)「佐原囃子におけるシャギリ」
- (2)入江宣子・福原敏男・米田実「発表に対するコメント」
- (3)総合討論(30日は奈良の秋篠音楽堂における公演「萬歳と漫才」を鑑賞)
- *第8回研究会
- 2005年3月4日(金)
- 千葉市美術館における「風流祭礼図屏風」の熟覧
- *第9回研究会
- 2005年3月18日(金)
- 京都国立博物館における「洛中洛外図」「祇園祭礼図」の熟覧
- *第10回研究会
- 2005年3月21日(祝)
- テーマ「風流拍子物の諸相 その4:若狭と丹後の振り物」
- (1)垣東敏博「若狭の棒振と太刀振」
- (2)樋口昭「丹後の太刀振り」
- (3)総合討論
- *第11回研究会
- 2005年3月25日(金)
- テーマ「風流拍子物の諸相 その5:風流拍子物と風流踊り」
- (1)植木行宣「風流踊りをめぐって」
- (2)神崎の扇踊り・油日の太鼓踊り・集幅寺のちゃんちゃこ踊り・山畑の神事踊り・久多の花笠踊り・十津川の大踊りに関する討論
- コメンテイター:入江宣子・樋口昭
公開:2007年07月19日 最終更新:2018年03月26日