京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

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プロジェクト

2014年度 プロジェクト研究
音曲面を中心とする能の演出の進化・多様化

研究代表者名

藤田 隆則  Takanori Fujita

共同研究者名

安納真理子、上野正章、大谷節子、大山範子、柴田真希、高橋葉子、田草川みずき、玉村恭、中尾薫、長田あかね、中嶋謙昌、丹羽幸江、Pellecchia Diego、森田都紀、山中玲子、横山太郎

研究の趣旨(目的・意義・特色など)

能の多くの登場人物は囃子にのって登場する。そして、すべての登場人物は台詞の一部を必ず歌う。能は音曲の要素なしにはなりたたないのである。室町期以来の伝承の過程で、能の音曲は、娯楽と社交の、儀礼遂行の、修道の、手段となってきており、それにともない能の音曲は、構成やテクスチャーにおいて、独自の発展をとげ、日本の伝統芸能の中でもユニークな存在となっている。だが、ユニークさだけをうたっているわけにはいかない。時代の流れの中で、音曲は様々な影響を被り、変化を受けてきた事実があり、現代も新陳代謝を続けている。本研究会は、能の演出の進化・多様化を、音曲面を中心に見渡すことをめざす。代表者が関心をもっているテーマは以下である。

  1. 能の登場の諸形式とその意味―出囃子は本当に必要不可欠か?
  2. 能の略式演奏の実態と意味―周縁に原初をみることは可能か?
  3. 素人参加による演出変化―音曲、仕舞、上演組織の変容
  4. 家元制度と芸道的実践―忠実な模倣と工夫・自得、踏襲と創造の関係
  5. 音曲の「訛り」―歌の言葉化、あるいはその逆
  6. 能の新しい記譜法―能以外の記譜法との比較をつうじて
  7. 外国語で能が可能となる音楽・音曲上の諸条件
  8. 民俗芸能からみる能の音曲の本質
  9. その他
公開:2014年04月24日 最終更新:2018年03月19日

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