齋藤 桂 Kei Saito
秋山 良都 (京都大学/ライプツィヒ大学 学術振興会特別研究員PD)
上畑 史 (国立民族学博物館機関研究員)
薗田 郁 (京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター客員研究員)
濱崎 友絵 (信州大学准教授)
早坂 牧子 (東京音楽大学准教授)
樋口 騰迪 (京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター共同研究員)
矢野原 佑史 (京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員)
芸術音楽や、それに基づいて構築された音楽観では、作品のもつ情報を余すことなく聴き取ることが理想とされる。そのような聴取のあり方の対極にあると言えるのが、騒がしい中で、酩酊状態になり鈍った聴覚によって音楽を楽しむ、酒場における音楽だろう。
しかし、世界の多くの地域で、酒場が音楽文化の揺籃地になってきたことは事実である。
酒場は時に、芸術音楽よりも露骨に聴衆の思想や欲望を反映させた音楽が奏でられる場でもあった。そのため、連帯感の創出や帰属意識の強調、懐旧の情の生成などにおいて、伝統音楽やそれにかかわる音楽的要素が絡むことも多い。
本共同研究では日本、ドイツ、セルビア、トルコ、イギリス、フランス、カメルーンなど様々な国・地域の様々な時代で、酒場が揺籃した音楽文化のありようを通じて、その役割や特徴を検討する。
期間中にシンポジウムを企画する。また研究会終了時には論集を発行予定。
研究活動
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©Research Institute for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts.