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研究報告

歌と語りの言葉とふしの研究
日本伝統音楽研究センター研究報告7

日本伝統音楽研究センターでは、研究報告7『歌と語りの言葉とふしの研究』(藤田隆則・上野正章編)を出版いたしました。
本書は、日本伝統音楽研究センターにおいて開催されたプロジェクト研究「歌と語りの言葉とふしの研究」(2007-2010年度)から生まれた論文集です。日本の伝統音楽の中心をなすのは声の音楽です。「ふし」という言葉も、器楽に対してではなく、むしろ声の音楽について、より多く使われてきました。本書は、それぞれの著者が、歌と語りの「ふし」に注目し、その特色について考察しています。考察は、さまざまな角度に及びます。伝統的な歌や語りをどのように研究すればよいのか、考えようとしておられる方に、一読をおすすめします。

内容

はじめに・・・・・・・藤田隆則
第1部、宗教的音曲にふしの原初をみる
第1章、神楽歌の音振の構造・・・・・・・遠藤徹
第2章、『諸経要文伽陀集』における節博士上の朱点について・・・・・・・近藤静乃
第3章、読経道と読経音曲―読経音曲の復元に向けて・・・・・・・柴佳世乃
第2部、言語に近づくふし―歌からウタイへ
第1章、Masculinity as Expressed through the Distortion of ‘Musical’ Scale in Japanese Noh Drama Song・・・・・・・Takanori Fujita
第2章、観世清廉の装飾音にみる明治期の素謡の手法・・・・・・・丹羽幸江
第3章、管楽器のふし―能管の唱歌とその機能・・・・・・・森田都紀
第3部、ふし生成のモデル
第1章、早ブシ・長ブシの概念による「ふし」の分析・・・・・・・金城厚
第2章、町田嘉章と藤井清水の音組織論―上原六四郎『俗楽旋律考』から小泉理論への橋渡しとして・・・・・・・島添貴美子
第3章、講式に認められる即興性の名残り・・・・・・・時田アリソン
第4部、ふしの近代
第1章、ふしの合成―下総皖一による童謡の作曲について・・・・・・・上野正章
第2章、北原白秋の朗読から考える近代詩の「ふし」・・・・・・・齋藤桂
第3章、Inventing Tradition: Composition Strategies in the Conservative Genre of the Chikuzenbiwa Tachibanakai Style ・・・・・・・Silvain Guignard
第4章、《紅萌ゆる》と日本的フシ感性に関する試論―Umsingenの様相の比較分析を契機として ・・・・・・・馬淵卯三郎
あとがきにかえて―研究会の開催記録・・・・・・・上野正章

閲覧・入手方法

当センター閲覧室や、各地の図書館・研究機関にて閲覧いただけます。また、頒価1000円にて有償頒布しています。ご希望の方は「ご購入申込フォーム」よりご希望の刊行物をお選びいただき、必要事項をご記入のうえご注文ください。
その他の方法につきましては、出版物の入手・閲覧についてのページをご覧下さい。

発行年月日:
2012/03/31
定価:
税込 ¥1,000
在庫:
発行所:
京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター
公開:2012年05月16日  最終更新:2018年08月22日

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