日本伝統音楽研究センターでは、研究報告5「近代日本における音楽・芸能の再検討」(後藤静夫編)を出版いたしました。
本書は、日本伝統音楽研究センターにおいて開催されたプロジェクト研究「近代日本における音楽・芸能の再検討」(2005~2007年度)から生まれた論文集です。
内容
- 刊行にあたって・・・・・・・後藤静夫
- 第1部 近代芸能の展開
- 1-1.興業の空間とシステム
- 「明治10年前後の新富座─再建への過程」寺田詩麻
- 「四ツ橋文楽座の開場と三代竹本津太夫─松竹の文楽経営の視点から」後藤静夫
- 1-2.変容する演技・演出
- 「近代国家とかぶきの近代化─芸能の場と団十郎の改良」龍城千与枝
- 「活歴とは何だったか─音楽演出からの一考察」土田牧子
- 「歌舞伎の陰囃子と無声映画の和様合奏を比較する」今田健太郎
- 「浄瑠璃における読みと解釈─絵本太功記明智光秀の人物像をめぐって」細田明宏
- 第2部 新たな音楽・芸能の生成
- 2-1.国民国家とメディア
- 「五線譜というメディアの登場─北村季晴にとって採譜は何を意味したか」奥中康人
- 「花街に創出された異空間─大正期の都をどりにおける琉球と朝鮮の事例をめぐって」廣井榮子
- 2-2.ジャンルのゆらぎ
- 「琵琶劇論争─明治末期から大正期の琵琶界」澤井万七美
- 2-3.需要空間の内実
- 「舞台俳優時代の衣笠貞之助」横田洋
- 「衝撃/違和の受容史─桃中軒雲右衛門の来阪口演を事例として」真鍋昌賢
- 「映画 紅葉狩 の位相─受容の場をめぐって」上田学
- 第3部 ジャンルと方法論の再検討
- 3-1.ジャンルの再認識
- 「明治期の見立番付にみる寄席の音曲師の芸態」寺田真由美
- 「活人形師山本福松の紹介」土居郁雄
- 3-2.調査と記述の方法
- 「民俗芸能への参入と習得─兵庫県明石市大蔵谷獅子舞の事例川村清志
閲覧・入手方法
当センター閲覧室や、各地の図書館・研究機関にて閲覧いただけます。また、頒価1000円にて有償頒布しています。ご希望の方は「ご購入申込フォーム」よりご希望の刊行物をお選びいただき、必要事項をご記入のうえご注文ください。その他の方法につきましては、出版物の入手・閲覧についてのページをご覧下さい。