日本伝統音楽研究センターでは、日本伝統音楽研究センター研究叢書2「義太夫節の語りにおける規範と変形 ―地合の音楽的研究―」を出版いたしました。
Director’sForeword(所長挨拶) AlisonTokita
まえがき
図表
目次
凡例
序章
0.1 用語の定義
0.2 問題の所在
0.3 本論文の目的と構成
(1)目的
(2)構成
前編 義太音夫節の楽構造と音楽の視覚化
第1章義太夫節の音楽構造一地合とは何か
第1節義太夫節の劇構成と音楽構成
1.1.1劇の構成と音楽構成
(1)段と場の音楽構成
演目の構成/段/場
(2) 大序の音楽形式
構成機能および段落機能をもつ旋律型
構成機能および段落機能をもつ旋律形
三重とヲクリ/フシ落チ
1.1.2語り物の分節法からみた義太夫節の分節法
(1)語り物の分節法と義太夫節の分節モデル
(2)一曲の音楽構成モデル
第2節義太夫節における旋律様式の概念
1.2.1語り物音楽における旋律様式の概念
1.2.2義太夫節における旋律様式の概念
(1)江戸期の文献にみる 「地・地色・色・詞・ふし」
(2)先行研究における「地・地色・色・詞・ふし」の概念
1.2.3義太夫節の音楽構造一新たな概念「常の地」の提起
(1)義太夫節の旋律様式における語り物の旋律様式との対応
(2)新たな概念「常の地」の提起
第2章 義太夫節研究における音楽の視覚化
第1節 伝統的楽譜
2.1.1義太夫節の声のパートの楽譜
(1)丸本
(2)床本
2.1.2三味線の楽譜
第2節 教本
2.2.1義太夫節教本とは何か
2.2.2義太夫節教本の種類と内容
(1)語り方弾き方の口伝書
(2)節尽し
第3節 音楽学的な視覚化の方法
2.3.1詞章・節章の先行研究
2.3.2旋律型研究
2.3.3義太夫節の五線譜化
(1)五線譜化の先行研究
(2)本論文の五線譜化の方法とその問題点
本論文の五線譜化の方法/五線譜化の問題点
後編演奏の実際一その変形と規範
第3章 同一曲における演奏者による変形
第1節比較の方法
3.1.1曲の選定と演奏者の芸系
(1)曲目の選定理由と曲の概観
(2)演奏者の芸系と音源
3.1.2比較の方法と基準
(1)比較の方法
(2)比較の基準
第2節変形の在処
3.2.1曲構成・詞章・節付け
3.2.2地合における変形のしかた
(1)分節法
(2)字配り
(3)アクセント
(4)音遣いとこぶし
(5)音高
3.2.3考察のまとめ
第3章 付録〈御殿の段〉楽句の詞章と節章
第4章地合における規範
第1節 規範の枠組み
4.1.1類型性と特異性の認識
4.1.2規範の枠組み
(1)旋律型
(2)三味線
(3)詞章
第2節 常の地における規範
4.2.1語義による規範
(1)マクラ地
(2)愁嘆地
(3)切迫地
(4)ト書き地
4.2.2常套句および常套的詞章による規範
(1)名乗り
(2)常套句
4.2.3考察のまとめ
結章 語義が規定するもの
謝辞
引用文献
譜例音源一覧
DissertationAbstract
論文内容の梗概
付録楽譜〈伽羅先代萩・御殿の段〉(豊竹山城少橡・四世鶴澤清六)
あとがき
「三絃十二調子之事」(岡田1902『義太夫三味線両秘伝』より)
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