研究活動

共同研究「京観世の記録化」

研究代表者

藤田隆則

共同研究員:

高桑いづみ、大谷節子、五島邦治、宮本圭造、恵阪悟、上野正章、中尾薫、荒木亮、大西秀紀、高橋葉子

開催趣旨

京観世とは、京都に最近まで盛んにおこなわれていた素謡の伝統をさす。この研究会は、京観世にかんする記録(書かれたものや音源など)を集大成することによって、京都における謡文化の展開可能性について考察する。紙媒体の出版に加えて、歴史的音源のCD化もおこなう。

開催報告

●第1回研究会

日時:2011年6月11日(土)13:30-17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.藤田隆則
(1)研究会の目標・活動計画の提示と確認
(2)田中基次本の紹介
(3)京観世の録音を聞く:鈴木吉三他インタビュー録音
2. 大谷節子
(1)京観世と岩井家について総説
(2)岩井七郎衛門家新出資料の紹介 

●第2回研究会

日時:日時:2011年7月9日(土)13:30-17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.藤田隆則
録音記録を聞く:上田善一郎・亮三/三須・前西
1980年6月26日 インタビュー
2.高桑いづみ
田中基次本と常磐会本の節付比較『野守』
3.高橋葉子
田中基次本と常磐会本の節付比較『清経』
4.大谷節子
『アヤハトリ』『色定法聞書』等の資料紹介
5.全員
『アヤハトリ』内容の読解作業 大谷節子氏による翻字版をもとに

●第3回研究会

日時:2011年8月20日(土)13:30-17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.藤田隆則
(1)全体計画の再提示と確認
(2)インタビュー録音を聞く
2.荒木亮
常磐会謡本の歴史と特徴について
3.高橋葉子
田中基次本と常磐会本のアタリとイロの記号の使用例検討 

●第4回研究会

日時:2011年9月12日(月)13:30-17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.藤田隆則
録音を聞く:上田兄弟インタビュー
蘭曲『定家一字題』を聞く
2.五島清子
父浅井宗宏(井上嘉介の弟子)の謡と当時の稽古の様子などを語る
3.荒木亮・全員
『アヤハトリ』の読解

●第5回研究会

日時:2011年10月14日(金)13:30-17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.藤田隆則・荒木亮
『あやはとり』の現代語訳と検討
2.大西秀紀
(1)昭和28年1月収録井上嘉介追善レコードの紹介
(2)昭和2年1月版オリエントレコード目録の紹介

●6回研究会

日時:2011年11月13日(日)13:30-17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.荒木亮
『アヤハトリ』現代語訳の整備
2.藤田隆則
謡の構成音の音位と音程、地拍子の基礎の確認
---謡本から旋律を読み取るために

●第7回研究会

日時:2011年11月25日(金)13:30〜17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.上野正章
 『京都日出新聞』の調査に基く明治43年(1910)の 京都における能楽と謡の状況 :
明治43年の謡曲界・乱舞界の記事および文化関係の記事を読む
2.藤田隆則
 録音を聞く:昭和45年8月上田東一郎/浅井宗宏
3.大谷節子
  『そなえはた』概説

●第8回研究会

日時::2011年12月23日(金)13:30〜17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

資料配布
 藤田隆則 丹下直次郎氏インタビュー記録
 上野正章 京都日出新聞記事補足分
1.五島邦治
 所蔵謡本の直シについて
2.高橋葉子
 元章自筆の直シと明和本直シの比較
『関寺小町』『蝉丸』の下ゲゴマ・アタリ・イロの記号について
3.大谷節子
   『そなえはた』序文読み下し

●第9回研究会

日時:2012年2月19日(日)13:30〜17:00
場所:京都市立芸術大学新研究棟7階合同研究室

1.高桑いづみ
下ゲゴマについて
2.藤田隆則
 録音を聞く
3.全員
 『そなえはた』解読
        
最終更新日:2012/3/28 | 公開日:2011/5/24