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伝音リレーエッセイ

第三回「SNSと研究活動」 竹内有一(常磐津若音太夫)

伝音センターの専任研究員には、年に1度のノルマがある。紀要『日本伝統音楽研究』の彙報欄に、こまごまとした活動記録を掲載しなければならないのだ。活動を定期的に振り返り、オープンにする。人間の怠けをいましめようという、研究センター設立以来の、甚だ迷惑な、いや誠に有益な制度である。

忘却した記憶をたどって、この活動報告を漏れのないように執筆することは、なかなか骨の折れる作業だ。手元に、スケジュール帳(Googleカレンダー)と、活動に関連し保管しておいた印刷物を並べて、分類と執筆にかかる。活動は研究に関わるものだけでなく、社会貢献や学術貢献的なもの、演奏活動もある。近年は、スナップ写真(Googleフォト)と、自分自身のSNS投稿(Facebook)を見返すことにした。これにより、日時と内容の確認が容易になり、漏れも少なくなった。

5~6年前から全学広報委員会で、大学の情報発信の方法の1つに、SNSの活用が加えられた。各サイトへのアクセス数、インプレッション数(「いいね」等)の統計も、大学広報の指標にするのだという。委員としての責務のつもりで、Facebook、Twitterをしぶしぶ使い始めた。

さらに、研究センターという、よそからはわかりにくい場所を、SNSを通じて広く理解してもらうのは良いこと。そんな気概を持とうとしたこともあるが案の定つづかず、自身のかかわる催事の宣伝(観客動員)と実施記録(業務日誌)という、読み手の益にはならぬ投稿を、気の向いたとき、書き綴っている。Facebookは利用者相互の限定公開なので宣伝効果のほどは甚だ疑問だが、インプレッションのほかコメントをいただくかたもおられ(まさにサイト運営側の意図に填まっているのであろうが)、誠にありがたいことである。

新型コロナ禍によって自宅滞在の時間が増えたかたが多いためなのか、生活環境への影響のあらわれなのか、これまでSNSを活用されていなかったかたがアカウントを新設されたり積極的に投稿される事例を、この数ヶ月間にしばしばお見かけするようになった。
それでは、私の最近の研究活動について、SNS投稿をもとに紹介させていただきたい。
……
と、ここまで書いたところで、締切の催促がやってきた! すみませんが、ご自身でSNS記事をごらんください。 <(_ _)>

公開:2020年06月11日 最終更新:2020年06月18日

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