平成23年10月7日金曜日~12月9日金曜日(毎回金曜日・全10回)
講師:
後藤静夫
人形浄瑠璃文楽で演奏される「義太夫節」は、劇場音楽としてすばらしい表現力を発揮し、現代の鑑賞者を感動させてくれます。
その感動は、台本である浄瑠璃作品が優れている事が前提になっています。
「義太夫節」の台本は「丸本」と呼ばれ、読み物としても広く流通・享受されていました。木版刷りの丸本は一見難しそうですが、少し慣れれば案外と読みやすいものです。スケールの大きな、しっかりとしたストーリーが、独特で洗練された文体で表された作品は、読み進んでいくと引き込まれ、次の展開を知りたくなっていく楽しみが味わえると思います。
文楽や義太夫節の概略や構造を学んだ上で、10年度前期の「菅原伝授手習鑑・三段目桜丸切腹の段」に続き、平家の公達・惟盛を助けるため、思いがけぬ悲劇に巻き込まれる親子の苦悩を描く「義経千本桜・三段目すし屋の段」を原文で読んでみましょう。活字翻刻を参照しながら、変体仮名の読み方も学んでみましょう。
開講日程 |
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公開: 2011年06月09日 最終更新: 2018年03月21日
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