伝音アーカイブズ

事前学習のページ ―公開講座「西浦田楽」の前に―

詳しい番組について

現在のところ、予定されている詳しい番組は以下のとおりです

11月9日(土)
開始時間 14時
1. 開会あいさつ+趣旨および西浦田楽概要説明(藤田隆則) (20分)  
2 庭ならし(5分)、御子舞(5分)、麦つき・田うち(8分)、水口(4分) 以上、途中に解説いれて、30分) (1時間経過 15:00)
3 講演1(細馬宏通氏)・・・西浦田楽の時空間と身体 (25分)  
4 高足もどき(10分)、鶴の舞(4分)、出体童子(10分)、鳥追い(5分)、早乙女(花ささら/はんこいつき)(10分) 合計40分  (2時間10分 16:10)
5 ワークショップ・・田楽舞の足づかい体験(15分)  (2時間半経過 16:30)
6 (休憩)15分  
7 講演2(菅原和孝氏)・・・西浦田楽の伝承および身体技法の変容(25分) (3時間15分経過 17:15)
8 しんたい(4分)、くらま(10分)、猩々(6分)、弁慶(10分)合計30分 (3時間50分経過 17:50)
9 守屋治次氏(保存会長)あいさつ →番外しずめ(スクリーン映像)→閉会(10分) (4時間経過 18:00)
  終了18時   
終了 18時

歌詞について

西浦田楽の「地能」の、それぞれの番組においては、歌をうたう役が、それぞれについて決まっています。
歌をうたう役の方は、書かれた歌詞をもって歌われますが、それ以外の能衆の方々は、もっておられません。徹底した分業体制の下、他の能衆は、歌の領域に踏み込みません。
もちろん観客も、歌をいっしょに歌うことはできません(観客参加が許されるのは「田楽舞」の一部分のみです)。西浦でおこなわれる観音祭でも、観客のみなさんに歌詞を配ることはありません。
歌詞は一般には公開されないものとして扱われています。今回の公演でも、当日配布のパンフレットには、歌詞を掲載しません。

ただし、これまでに出版された学術書においては、西浦田楽の歌詞は多数公開されています。例をあげると以下のとおりです。

  • 早川孝太郎『花祭』後編 1930年(『早川孝太郎全集』第二巻、未来社、1972)
  • 新井恒易『中世芸能の研究』新読書社、1970年
  • 山路興造「民俗芸能資料 遠州西浦の田楽」『紀要』第1集 名古屋:民俗文化研究所、1964年
  • 著者不明『水窪:静岡県磐田郡水窪長民俗資料緊急調査報告書』水窪町教育委員会、1968年
  • 山路興造「遠州西浦の田楽」『日本庶民文化史料集成』第二巻田楽・猿楽、三一書房、1974年
  • 吉川祐子『西浦田楽の民俗文化論』岩田書院、2012年

この中から、新井恒易氏の『中世芸能の研究』に紹介された翻刻を紹介します。あくまでも事前学習の資料としてご利用ください。
この添付の資料は、公開講座への参加を、学術的に有意義なものにするためにつくったものです。歴史的な資料ですので、公開講座で歌われることになる現在の歌詞とはことなる部分があり、また省略もありうることを、あらかじめご了承ください。

事前学習資料のダウンロード→ (PDF版WORD版

最終更新日2013/10/30 | 公開日:2013/10/30
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