「こんな本が欲しい!!」との要望にお応えして、地歌箏曲に関する事典形式のハンディな参考書が京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターから出版されました。
題して『地歌箏曲研究』。ちょっとお堅い題名ですが、最新の研究を踏まえた書き下ろしで、中味は実に読みやすくしかも豊富です。楽曲解説の<楽曲編上><楽曲編 下>と<資料編>の3セットですが、価格は実費で、驚樗 の廉価が嬉しいです。
<楽曲編上・下>では、稀曲も含めて、現在、伝承が確 認できた古典曲の全作品と、昭和初期までの代表作品の他、上方の座敷唄や京極流、東明流作品の代表曲に至るま で網羅し、一曲ごとにその曲種・作詞者・作曲者・初出年・調弦・詞章・解説を付けています。
<資料編>では、「第1部総論編」で、地歌・箏曲・胡弓・ 尺八のいわゆる三曲の略史と、<楽曲編>で取り上げた曲種・調弦について述べ、「第2部 資料編」で、作詞作曲者や関連人物の略伝と、文献資料一覧とその解題、主要音源・映像資料をとりあげています。その上、伝承の略系譜、 調弦等の図表も付いています。
平成24年3月31日
京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター
当センター閲覧室や、各地の図書館・研究機関にて閲覧いただけます。また、頒価3000円にて有償頒布しています。(在庫なし)
在庫切れにて再販の予定はございません。
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