京都祇園祭り 鶏鉾の囃子

凡例

日本語要旨

0 はじめに

1 概況

2 担い手

3 曲目と旋律パタン

4 囃子の機会

5 楽器とその奏法

6 演奏の実際

7 口唱歌・譜

8 伝承過程

9 囃子の変遷と意味付け

10 鶏鉾における囃子の特色

謝辞

文献資料

音響資料

映像資料

英語要旨

 

 

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(注1)
京都の祇園囃子に言及する際に必ずといって良い程ひきあいにだされるのが、〔片岡 1982〕である。しかしながら、同書は採譜集であり、各町提供の囃子の譜本以外の音楽民族誌的情報は皆無である。また、採譜の元になった録音の内容や採譜の方法についてはいろいろと問題がある。

(注2)
「4 囃子の機会」を参照。いずれもテンポが良くてノリの良い曲目が多い。

(注3)
旧菊水鉾蔵の鉦も現存している。同鉾が火災でやけた際に、鶏鉾に到来したものと推測される。刻銘は、「菊水鉾鍵屋徳兵衛 奇 ( ママ ) 附 京六条住出羽宗味作」、寸法は、凹面直径18.9センチメートル(内径15.5センチメートル)、凸面直径16.5センチメートル、厚さ5センチメートル(内厚4.5センチメートル) 。

(注4)以前は、こうした事柄は早い者勝ちであった。そのため巡行前日、個人所有であるカネスリやその房を鉾にぶらさげて、場所取りをしてからかえったという。

(注5)
〔片岡 1982〕の鶏鉾の項の末尾に、縮小版で掲載されている。

(注6)
筆者らの函谷鉾に関する報告〔田井・増田 2000〕は、本報告とほぼ同じ項目にしたがって記述しているので、相当の項目を参照・比較されたい。

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