京都市立芸術大学
日本伝統音楽研究センター
Research Centre for Japanese Traditional Music
Kyoto City University of Arts
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博物館の沿革
「楽器と人間 その1」
浜松市楽器博物館
■平成3年度(1991/92)
- 2 アクトシティ浜松14街区内に浜松市楽器博物館設置決定
- 3 楽器博物館収蔵資料の核としてローゼンバウム・コレクション購入
■平成4年度(1992/93)
- 10.17〜11.3 ローゼンバウム・ファミリー・コレクション展(於浜松市博物館)
■平成5年度(1993/94)
■平成6年度(1994/95)
- 10.10.8 アクトシティ浜松オープン
- 10.8〜18 アクトシティ・オープン記念古楽器展(於コングレスセンター)
■平成7年度(1995/96)
- 4.8 浜松市楽器博物館落成式オープン記念コンサート「イェルク・デムスによるフォルテピアノ・コンサート」(於中ホール)
- 4.9 一般公開・入館者1,586人オープン記念コンサート「光彩楽人〜日本音楽の流れ」(於中ホール)
- 4.9〜5.7 オープン記念特別展「竹の楽器・ひょうたんの楽器〜音と形への工夫〜」
- 8.3〜27 第2回特別展「音の出るおもちゃ」
- 7.28 来館者5万人達成
- 11.19 来館者10万人達成
- 通年 三遠南信芸能調査(花祭り、田楽)開始(平成9年度末まで)
- レクチャーコンサート7回 講座等11回
「音楽のまちづくり」を進める浜松市は その中核的施設のひとつとして日本初の公立楽器博物館を開設しました。常設展はローゼンバウム・コレクションを中心としたヨーロッパの楽器と日本の楽器計約600点の展示でスタートし、ガラスケースの無いオープン展示と、楽器の音が聞けるヘッドフォーン装置、それに自由に楽器を演奏できる体験コーナーの設置が話題になりました。またオープン記念特別展では、世界のあらゆる地域や民族の楽器を収集し展示するという、この博物館のめざず姿が提示されました。初年度の入館者は136,000人という驚異的なものでした。
■平成8年度(1996/97)
- 4.28 ミュージアムサロン開始
- 5.10〜20 企画展「純正調オルガンと田中正平」
- 5.14 開館1周年記念「アムステルダム・バロック・オーケストラ演奏会」(於中ホール)
- 9.28 アジア・アフリカ展示室一般公開
- 9.28〜10.27 第3回特別展「敦煙壁画復元楽器展〜古代シルクロード・莫高窟からのメッセージ〜」
- 11.20 来館者20万人達成
- 3.25〜31 第4回特別展「ペルシアの楽器」
- 通年 レクチャーコンサート5回 講座等13回 ミュージアムサロン12回
世界の楽器を収集し展示する楽器博物館というコンセプトをできるだけ早く社会に示したいとの願いから、9月28日に地下第3展示室の半分を常設のアジア・アフリカ展示室としてオープンしました。ヨーロッパや日本展示に比べるとヘッドフォーン装置も無い仮展示ですが、民族文化の香りが漂う展示は音楽愛好家のみならず、民族の芸術や暮らしに関心を持つ多くの人を魅了しました。また、月1回展示室で開催する楽器文化ミニ講座ミュージアムサロンを開始し、学芸員による展示室でのレクチャーサービスが実践できるようになりました。
■平成9年度(1997/98)
- 4.1〜5.11 第4回特別展「ペルシアの楽器」
- 4.13 展示室ガイドツアー開始
- 8.1 来館者25万人達成
- 8.2〜9 第1回国外調査(アジア・モンゴル)
- 9.30〜10.26 企画展「世界の太鼓」
- 10.1 楽器博物館コレクションシリーズCD発売
- Vol.1「19世紀のサロン」
- VoI.2「フォルテピアノの開花」
- 3.17 来館者30万人達成
- 3.24〜31 第5回特別展「シンボルとしての楽器〜聖なる形・祈りの音〜」
- 通年 レクチャーコンサート5回 講座等13回 ミュージアムサロン12回 展示室ガイドツアー24回
平成9年度には大きな活動が3つ始まりました。第1は学芸員や職員による展示室ガイドツアーです。展示品を演奏しながら解説するこのサービスは大変な人気で、日曜日恒例の催しとなりました。第2は国外での楽器・音楽文化調査の実施です。楽器の背後にある民族の文化や実際に楽器が使用されている場面の写真や映像を収集し、博物館で公開するということが目的です。これにより、楽器の展示が奥深いものになりました。第3は収蔵品の演奏によるCDの製作です。楽器が音を出し音楽を奏でるものである以上、音の展示や情報発信は必要不可欠なものです。テーマには19世紀のヨーロツパの金管楽器とピアノを選び、各1枚のCDを製作しました。貫重な音の図録として多くの方に利用されています。
■平成10年度(1998/99)
- 4.1〜5.10 第5回特別展「シンボルとしての楽器〜聖なる形・祈りの音〜」
- 7122〜8.30 企画展「楽器の科学」
- 9.20 アジア・アフリカ展示室拡張(拡張面積70平米)
- 9.29〜10,25 企画展「歌舞伎の音楽と楽器」
- 12.2〜10 第2回国外調査(メキシコ、グアテマラ)
- 3.27〜31 第6回特別展「遊牧民の楽器〜モンゴルの大草原より〜」
- 通年 三遠南信芸能謂査(郷土歌舞伎)、浜松市内楽器産業詞査(ピアノ)開始(平成12年度末まで)
- レクチヤーコンサート5回 講座等13回 ミュージアムサロン月12回 展示室ガイドツアー24回
国内楽器文化調査の第2期として三遠南信地域に伝承ずる民間の歌舞伎ならびに浜松市のピアノ産業史の調査に着手しました。また収蔵資料の増加に伴い、アジア・アフリカ展示室を拡張し、弦楽器の展示を充実させました。なおこの年に浜松市アクトシティ音楽院の開設され、それに伴いレクチャーコンサートと講座が音楽院に移管されましたが、引き続き楽器博物館も企画や実施に協カすることになりました。
■平成11年度(1999/2000)
- 4.1〜5.6 第6回特別展「遊牧民の楽器〜モンゴルの大草原より〜」
- 7.22〜8.29 企画展「わくわく楽器ランド」
- 9.11〜24 第3回国外調査(パプアニユーギニア)
- 9.30〜10.24 企画展「ピーヒャラドン〜遠州の祭りと太鼓〜」
- 12.7 パソコン楽器ミュージアム開設
- 3.25〜31 第7回特別展「メキシコ・グアテマラ楽器紀行」
- 通年 レクチャーコンサート6回 講座等13回 ミュージアムサロン14回 展示室ガイドツアー80回
展示室ヘッドフォーンスタンド解説版に点字シートを取り付け、また、展示鍵盤楽器のデモンストレーション演奏を1時間毎に増やすなど、来館者サービスの充実を図りました。また12月には郵政省関連マルチメディア・パイロットタウン構想の一環として、1階展示室の一角に「パソコン楽器ミュージアム」を開設しました。内容は楽器博物館収蔵資料の写真と情報が検索できる「楽器データベース」、音の物理学を簡単に説明した「サウンドツアー」、それに楽器博物館の活動を紹介した「楽器博物館ホームページ」の3つです。サウンドツアーでは短いフレーズを組みあわせて作曲ができるコーナーもあり、子供たちにも大人気です。
■平成12年度(2000/01)
- 4.1〜5.7 第7回特別展「メキシコ・グアテマラ楽器紀行」
- 4.1 楽器博物館ボランティア発足
- 7.1〜2 開館5周年記念ミュージアムコンサート「ストロー笛のゆかいな世界」(於地階展示室)
- 7.2 開館5周年記念ミュージアムコンサート「きよらかに、さわやかに」(於研修交流センター21音楽セミナー室)
- 7.22〜8.27 開館5周年記念第8回特別展「楽器誕生! 〜日本の音の知恵と技〜」
- 8.21 来館者50万人達成
- 11.11〜24 第4回国外調査(タンザニア)
- 12.23〜1.8 企画展「楽器ワンダーランド」
- 3.24〜31 第9回特別展「オセアニアの楽器」(5.6まで開催)
- 通年 レクチャーコンサート6回 講座等12回 展示室ガイドツアー 毎日曜日 ミュージアムサロン16回 移動博物館 11小学校
浜松市立の小学校を対象に移動楽器博物館(アクトシティ音楽院と共同)を開始しました。社会教育施設としての楽器博物館が進んで外部に情報を発信し、特に学校教育と協カして、楽器を通した国際理解を児童に深めてもらうことが目的です。また、3年間の試行の後、本年度より楽器博物館ホランティアを正式発足させました。館内での案内や資料整理、また移動博物館での活動などを積極的に行っています。さらに、展示室ガイドツアーは好評のため毎日曜日に実施することになりました。
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公開日:2002.03.15
最終更新日:2002.03.15
事務室:rc-jtm@kcua.ac.jp
(C) Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto
City University of Arts