京都市立芸術大学

日本伝統音楽研究センター

Research Centre for Japanese Traditional Music

Kyoto City University of Arts

博物館の沿革

「楽器と人間 その1」

浜松市楽器博物館

■平成3年度(1991/92)

■平成4年度(1992/93)

■平成5年度(1993/94)

■平成6年度(1994/95)

■平成7年度(1995/96)

 「音楽のまちづくり」を進める浜松市は その中核的施設のひとつとして日本初の公立楽器博物館を開設しました。常設展はローゼンバウム・コレクションを中心としたヨーロッパの楽器と日本の楽器計約600点の展示でスタートし、ガラスケースの無いオープン展示と、楽器の音が聞けるヘッドフォーン装置、それに自由に楽器を演奏できる体験コーナーの設置が話題になりました。またオープン記念特別展では、世界のあらゆる地域や民族の楽器を収集し展示するという、この博物館のめざず姿が提示されました。初年度の入館者は136,000人という驚異的なものでした。

■平成8年度(1996/97)

 世界の楽器を収集し展示する楽器博物館というコンセプトをできるだけ早く社会に示したいとの願いから、9月28日に地下第3展示室の半分を常設のアジア・アフリカ展示室としてオープンしました。ヨーロッパや日本展示に比べるとヘッドフォーン装置も無い仮展示ですが、民族文化の香りが漂う展示は音楽愛好家のみならず、民族の芸術や暮らしに関心を持つ多くの人を魅了しました。また、月1回展示室で開催する楽器文化ミニ講座ミュージアムサロンを開始し、学芸員による展示室でのレクチャーサービスが実践できるようになりました。

■平成9年度(1997/98)

 平成9年度には大きな活動が3つ始まりました。第1は学芸員や職員による展示室ガイドツアーです。展示品を演奏しながら解説するこのサービスは大変な人気で、日曜日恒例の催しとなりました。第2は国外での楽器・音楽文化調査の実施です。楽器の背後にある民族の文化や実際に楽器が使用されている場面の写真や映像を収集し、博物館で公開するということが目的です。これにより、楽器の展示が奥深いものになりました。第3は収蔵品の演奏によるCDの製作です。楽器が音を出し音楽を奏でるものである以上、音の展示や情報発信は必要不可欠なものです。テーマには19世紀のヨーロツパの金管楽器とピアノを選び、各1枚のCDを製作しました。貫重な音の図録として多くの方に利用されています。

■平成10年度(1998/99)

 国内楽器文化調査の第2期として三遠南信地域に伝承ずる民間の歌舞伎ならびに浜松市のピアノ産業史の調査に着手しました。また収蔵資料の増加に伴い、アジア・アフリカ展示室を拡張し、弦楽器の展示を充実させました。なおこの年に浜松市アクトシティ音楽院の開設され、それに伴いレクチャーコンサートと講座が音楽院に移管されましたが、引き続き楽器博物館も企画や実施に協カすることになりました。

■平成11年度(1999/2000)

 展示室ヘッドフォーンスタンド解説版に点字シートを取り付け、また、展示鍵盤楽器のデモンストレーション演奏を1時間毎に増やすなど、来館者サービスの充実を図りました。また12月には郵政省関連マルチメディア・パイロットタウン構想の一環として、1階展示室の一角に「パソコン楽器ミュージアム」を開設しました。内容は楽器博物館収蔵資料の写真と情報が検索できる「楽器データベース」、音の物理学を簡単に説明した「サウンドツアー」、それに楽器博物館の活動を紹介した「楽器博物館ホームページ」の3つです。サウンドツアーでは短いフレーズを組みあわせて作曲ができるコーナーもあり、子供たちにも大人気です。

五十万人達成記念写真

■平成12年度(2000/01)

 浜松市立の小学校を対象に移動楽器博物館(アクトシティ音楽院と共同)を開始しました。社会教育施設としての楽器博物館が進んで外部に情報を発信し、特に学校教育と協カして、楽器を通した国際理解を児童に深めてもらうことが目的です。また、3年間の試行の後、本年度より楽器博物館ホランティアを正式発足させました。館内での案内や資料整理、また移動博物館での活動などを積極的に行っています。さらに、展示室ガイドツアーは好評のため毎日曜日に実施することになりました。


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公開日:2002.03.15
最終更新日:2002.03.15
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(C) Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts