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京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター 概要 2004
Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University
of Arts, 2004
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内容
京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターは、日本の社会に根ざす伝統文化を、音楽・芸能の面から総合的に研究することを目指します。
古くから日本の地に起こり、外からの要素の受容を絶えず繰り返しつつも、独自の様相を今日に呈している日本の伝統的な音楽・芸能は、日本語と同じように、日本の、そして世界の貴重な宝です。これらは、維持継承させるべきものであると共に、新しい文化創造のための源泉として発展されるべきものである、との認識をもちます。
センターは日本の伝統的な音楽・芸能と、その根底にある文化の構造を解明し、その成果を公表し、社会に貢献するように努めます。そのために国内外の研究者・研究機関・演奏家と提携し、成果や情報を共有・交流する拠点機能の役割を果たします。
京都は1200年以上にわたって、日本における文化創造の核であり続けています。このセンターは、伝統的な音楽・芸能を中心とする研究分野で、重要な役割と使命を担い、その核になることを目指します。
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資料の収集・整理・保存
- 文献資料(図書、逐次刊行物、古文献、マイクロフィルムなどの複写・非印刷資料を含む)
- 音響映像資料
- 楽器資料
- 絵画資料
- データーベースなどの電子資料
日本の伝統的な音楽・芸能の個別研究
- 専任研究員による個人研究
- 特別研究員による特定のテーマの研究
- 研究者に、その専門領域に即したテーマで委託する研究
日本の伝統的な音楽・芸能の共同研究
- 国内外の多くの研究者・演奏家の参加・協力を得て、学際的・国際的な視野で、センターが行う共同研究
- センターが外部と共同して行う調査研究
活動成果の社会への提供
- 公開講座・セミナー等の開催
- 紀要・所報・資料集などの出版
- インターネットなど電子媒体による公開
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伝統的芸術音楽の歴史・現状・未来をみすえる
明治までに成立した伝統音楽の展開と伝承
- 古代
- 祭祀歌謡と芸能(楽器等の考古学的遺物を含む)
- 上代・中古
- 仏教音楽(声明等)
- 宮廷の儀礼・宴遊音楽(雅楽等)
- 中世
- 仏教芸能(琵琶、雑芸、尺八等)
- 武家社会の芸能(能・狂言等)
- 流行歌謡(今様、中世小歌等)
- 近世
- 外来音楽(切支丹音楽、琴楽、明清楽)
- 劇場音楽(義太夫節・常磐津節等の浄瑠璃、長唄、歌舞伎囃子等)
- 非劇場音楽(地歌箏曲、三味線音楽、琵琶楽、尺八等)
- 流行歌謡(小唄、端唄等)
近代社会での伝統音楽の展開をみすえる
- 伝統音楽の発展とその可能性に関する事象の研究
- 伝統音楽の享受と教育に関連する事象の研究
広い視野で生活の音楽をみすえる
- 民間伝承と日本関連諸地域及び先住民族の音楽・芸能の研究
- 生活における音楽・芸能(わらべうた・民謡、祭礼音楽等の民俗芸能)の研究
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- 所長:吉川 周平(日本民俗音楽・舞踊学)
- 「神楽の総合的研究」
- 「盆踊りの総合的研究」
- 教授:久保田 敏子(日本音楽史学)
s
- 「邦楽の歴史的音源に関する研究」
- 「地歌・筝曲の作品研究」
- 教授:後藤 静夫(芸能史・文化史)
- 「人形浄瑠璃・文楽の実態研究」
- 「芸能の伝承研究」
- 助教授:田井竜一(民族音楽学・日本音楽芸能論)
- 「山・鉾・屋台の囃子の比較研究」
- 「六斎念仏の研究」
- 助教授:高橋美都(芸能史・日本音楽情報論)
- 「舞楽の比較研究」
- 助教授:竹内 有一(日本音楽史学)
- 「音楽芸能資料の書誌的研究」
- 「近世音楽の作品研究」
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特別研究員
- 告井幸男
- 「平安時代中・後期における楽の諸様相」
- 廣井 榮子
- 「日本近代における娘義太夫についての言説研究 ―豊竹呂昇を中心に―」
- 三木 俊治
- 「日本伝統音楽研究センターに寄贈された田辺コレクション楽器の研究」
- 森田 柊山
- 「中尾都山の虚無僧修行と尺八古典本曲『紫鈴法』の研究」
ネットワーク管理担当
- 東 正子
- 「ネットワーク管理とホームページ管理」
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- 「歴史的音源のデジタルアーカイブとデータベース化」
- 亀村 正章
- 「東明流に関する散逸資料調査」
- 平岡 久治
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プロジェクト研究
「教育現場における日本音楽」
- 研究代表者:
- 久保田 敏子
- 共同研究者:
- 井口 はる菜、伊野 義博、加藤 冨美子、薦田 治子、澤田 篤子、田井 竜一、竹内 有一、★月溪 恒子、永原 惠三、樋口 昭、藤田 隆則、水野 信男、茂手木 潔子
「民俗芸能における神楽の諸相」
- 研究代表者:
- 吉川周平
- 共同研究者:
- 植木 行宣、梅野 光興、片岡 康子、門屋 光昭、小島 美子、星野 紘、松永 建、松原 武実、三村 泰臣、宮田 繁幸、茂木 栄、渡辺 伸夫
共同研究
「日本伝統音楽に関する歴史的音源の発掘と資料化」
- 研究代表者:
- 久保田敏子
- 共同研究員:
- 亀村 正章、川向 勝祥、黒河内 茂、後藤 静夫、田井 竜一、竹内 有一、中井 猛、林 喜代弘
「祇園囃子の源流に関する研究」
- 研究代表者:
- 田井 竜一
- 共同研究員:
- 入江 宣子、岩井 正浩、植木 行宣、垣東 敏博、永原 惠三、西岡 陽子、樋口 昭、福原 敏男、増田 雄、米田 実
「寺社の祭礼に関わる舞楽の伝承研究」
- 研究代表者:
- 高橋 美都
- 共同研究員:
- 秋田真吾、伊野義博、小野真、酒井信好
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- 事務長:
- 旭昭治
- 担当係長:
- 青木静夫
- 係員:
- 才田典子
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- 学芸員:
- 川和田 晶子
- 研究補助員:
- 池内 美絵
- 伊藤志野
- 光本健吾
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- 平成3年6月
- 世界文化自由都市会議推進検討委員会において、廣瀬量平委員が日本伝統音楽の研究施設の必要性を提言する。
- 平成5年3月
- 新京都市基本計画「大学・学術研究機関の充実」の「市立芸術大学の振興」の項で、「邦楽部門の新設についても研究する。」と言及。
- 平成8年6月
- 京都市芸術文化振興計画「教育・研究機関の充実」で、日本の伝統音楽や芸能を研究・教育するための体制を整えることが提唱される。
- 平成8年10月
- 京都市が伝統音楽調査会(会長:廣瀬量平名誉教授)に、伝統音楽研究部門の調査を委託する。
- 平成8年12月
- 京都市の「もっと元気に・京都アクションプラン」の「文化が元気」の項目に、伝統音楽研究部門の設置が位置づけられる。
- 平成9年4月
- 実施設計費及び地質調査経費 予算措置
- 平成10年4月
- 施設建設費 予算措置
- 平成10年10月
- 施設建設着工(工期17ヶ月)
- 平成11年9月
- 日本伝統音楽研究センター設立準備室を設置する(室長:廣瀬量平名誉教授)。
- 平成12年2月
- 新研究棟竣工
- 平成12年4月
- 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター開設
- 平成12年12月
- 京都市立芸術大学新研究棟完成披露式挙行
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新研究棟6-8階
(センター総面積 約1,500m2)
- 6階
- センター所長室、事務室、センター会議室、資料室、資料管理室、個人研究室
- 7階
- 合同研究室 (2)、楽器庫、貴重資料庫
- 8階
- 個人研究室 (5)、研究員室 (2)、視聴覚編集室、研修室 (2)
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- 京都交通バス
- JR京都駅、阪急桂駅東口、四条河原町より(亀岡方面)「芸大前」下車すぐ
- 市バス
- 阪急桂駅西口より(西1・西5系統)、JR京都駅より(73系統)「新林池公園」・「国道沓掛口」下車 徒歩約10分
- ヤサカバス
- JR向日町駅より「桂坂中央」行、「新林池公園」下車 徒歩約10分
交通案内
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京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター
Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts
〒610-1197 京都市西京区大枝沓掛町13-6
Tel:(075)334-2240
Fax:(075)334-2241
センター事務室:rc-jtm@kcua.ac.jp