2007年8月 竹内有一
近世を代表する日本音楽ジャンルの一つである、箏曲および地歌の領域では、近世から近代にかけて、たくさんの歌本が木版によって刊行されました。
箏曲・地歌の歌本の特徴は、時代や地域の好みを取り入れながら古今の曲目を集大成し、おそらく叢書的な価値を高めるために、非常に数多くの曲を集めた分厚い曲集として、さまざまな本が刊行されたことです。
この一覧は、2006年度共同研究「詞章本とその出版に関する研究」による成果の一部です。センター収蔵資料データベースに掲載される書誌情報を補訂しながら、センターに関係する所蔵情報を加えました。
今後、さまざまな所蔵機関での書誌調査や個人蔵の資料情報を、この一覧表に加えていくことによって、多くの研究者の便宜をはかっていきたいと思います。とりあえずの未定稿のため、情報の精度にばらつきがありますが、少しずつ補訂を重ねていきます。お気づきの点がありましたら、ご教示くださいますよう、お願いいたします。
このほか、この領域のまとまったコレクションや資料情報については、以下のwebサイト等で検索できることができます。
*京都府立総合資料館[https://www.library.pref.kyoto.jp/Sopcsmin.html]の津田道子氏旧蔵資料
*平野健次邦楽文庫[http://homepage2.nifty.com/~bunko/index.htm]