京都市立芸術大学

日本伝統音楽研究センター

Research Centre for Japanese Traditional Music

Kyoto City University of Arts

専任研究員プロフィール

竹内 有一 (TAKEUCHI Yuuichi

略歴

1967年 長野県生まれ。  
国立音楽大学音楽学部楽理学科卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。
国立音楽大学音楽研究所近世邦楽研究部門研究員、同大学非常勤講師、青山学院大学史学科非常勤講師、お茶の水女子大学文教育学部非常勤講師等を経て、
2004年より京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター助教授。  

所属学会:東洋音楽学会、楽劇学会、歌舞伎学会、近世文学会、芸能史研究会ほか。上野学園日本音楽資料室共同研究員。

研究分野

日本音楽史学。近世邦楽。  
近世の人々に親しまれた浄瑠璃や長唄などの三味線音楽、その周辺の芸能・文化を出発点に、過去から現在に受け継がれたモノ・カタチ・思想について、あるいはそれらの変容の諸相やシステムについて見つめ直しています。

主な業績

◇論文等  「豊後三流の曲節譜(一)―研究の序説と資料―」『日本伝統音楽研究』第2号、2005年。
「文化14年のピアノ奏図―日蘭交流の舞台裏―」『国立音楽大学研究紀要』第36集、2002年。
「『老の戯言』の所収曲をめぐって」『楽劇学』第7号、2000年。
「『両顔月姿絵』稽古本の初刊本―常磐津政太夫直伝本とその周辺―」『上野学園日本音楽資料室研究年報 日本音楽史研究』第2号、1999年。
◇ 書籍 『竹内道敬寄託文庫目録(その九)摺物などの部( Bibliography and Index Series )』(竹内道敬と共編 ) 、東京:国立音楽大学附属図書館、 1998 年。

現在の研究に関するコメント

各地の図書館等に膨大に所蔵されている、近世に刊行された詞章本は、その存在自体が、日本音楽の展開と盛衰の軌跡を表しているといえます。
これらの情報整理と成立事情の考証は地味ですが、すべての研究の土台を構築し得る重要な作業です。  
近世日本における音楽芸能と外国文化との相互関係といった側面に興味を深めたり、今住んでいる京都という都市の育んだ物語や風俗を日々意識しながら、彩りある研究活動を進めたいと思います。

( 2005 年 4 月 1 日現在)


公開日:2005.5.24
最終更新日:2005.05.24
mailto:rc-jtm@kcua.ac.jp
(C) Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts