京都市立芸術大学

日本伝統音楽研究センター

Research Centre for Japanese Traditional Music

Kyoto City University of Arts

専任研究員プロフィール

後藤 静夫 (GOTOU Shizuo)

略歴

1946年 静岡県生まれ。
京都大学文学部史学科卒業(東洋史学専攻)。
財団法人文楽協会、特殊法人国立劇場、独立行政法人日本芸術文化振興国立劇場を経て、
2004 年より京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター教授 。

研究分野

人形浄瑠璃・文楽の実態研究、日本近世芸能史、日本文化論。
人形浄瑠璃・文楽の現在の実態(人的・上演形態・伝承等)を調査・研究し、近世史・芸能史における人形浄瑠璃の特質・位置等をさぐる。
からくり・見世物等の近世芸能・技術の調査・研究。古来よりの芸能の相互関連を通して日本文化の特質も考察したい。

主な業績

◇著書  『日本の伝統芸能4 人形芝居と文楽』 東京、小峰書店、 1995 年
◇共著  「寺子屋談義―竹本住大夫」 井野辺潔監修・義太夫研究会編『文楽談義―語る・弾く・遣う』大阪、創元社、 1993 年
「現代の文楽:U現状と展望(二)制作の側から」 鳥越文蔵・内山美樹子・渡辺保編
『岩波講座 歌舞伎・文楽』第 10 巻 東京、岩波書店、 1997 年
◇論文等  「『壷坂霊験記』の成立についての一考察―特に舞台面における活人形の影響」『楽劇学』第 3 号、 1996 年
「人形浄瑠璃・文楽―変質を抑制する機能」 横山俊夫他編『京都国際セミナー最終回報告書』財団法人京都ゼミナールハウス、 2000 年
「文楽・人形浄瑠璃の現在―その多様媒介性を考える」『人文学報』第 86 号(特集・媒介者の復権)京都大学人文科学研究所、 2002 年

現在の研究に関するコメント

人形浄瑠璃・文楽は従来文学・音楽の面から研究されてきたがその芸の上演実態・伝承のあり方等についてはあまり触れられてこなかった。
30 余年文楽の制作業務に従事した経験から実演者からの聞き取りも含め、より現場に密着した視点で文楽や各地・各時代の人形浄瑠璃の実態を解明してみたいと調査を続けている。
( 2005 年 4 月 1 日現在)


公開日:2005.5.24
最終更新日:2005.05.24
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(C) Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts