京都市立芸術大学
第1号 2001年3月
本学にこの「日本伝統音楽研究センター」が設立されて、丸一年が経ちました。
10年近く温められてきた構想が結実して、京都芸大の創立120周年を記念する年に、画期的な研究センターとして発足しました。
この春の3月10日に『今、なぜ日本伝統音楽か』ということを主題とした開所記念シンポジウムを開催して、伝統音楽の専門家の方々、市民の皆様に、この研究センターの初心をパネリストの方々との語り合いによってお披露目致しました。
この「所報」第1号は、研究センターの出発に当たって、まず、所長と所員の一人ひとりが日本伝統音楽の研究に向けての熱い思いをエッセイの形で率直に述べています。
そして、それは期せずして、あるいは、当然のことながら、この研究センターの目指す学風を表現しております。
この「所報」第1号が、日本伝統音楽研究センターの出発に当たっての、私どもの大きな慶びの心と、設立に至りますまでに困難な中、御尽力賜りました皆様への深い感謝の念をお届けすることができれば幸いです。
京都市立芸術大学長
西島 安則