京都市立芸術大学

日本伝統音楽研究センター

Research Centre for Japanese Traditional Music

Kyoto City University of Arts

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター

平成14年度第2回公開講座

神の顕現 −日韓の宗教的儀礼に見られるかたちと意味-

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターは,日本の社会に根ざす伝統文化を,音楽・芸能の面から総合的に研究することを目指しています。

日本の伝統文化を考えるうえで,きわめて重要な問題のひとつに、<神>があります。日本の神とは何かを考えることはとても難しいことだと思われます。本講座では,日本の神が神楽や南島の女性の神まつりのなかで,音楽や舞踊によって,どのようなかたちで表現されているかを具体的に見て,神の基本的な性質を考えてみたいと思います。

歴史学の上田正昭京都大学名誉教授は,「とかく神楽といえば,日本固有の神事的歌舞とのみ考えられやすいが,それは根本的に誤りである」と述べ,宮廷の神楽と朝鮮とのかかわりを検討されています。上田教授は文献史料から考察されましたが,民俗芸能として伝承されている神楽の動作にも,朝鮮半島とのかかわりが推測できます。

日本の神楽について考えるうえで,韓国の宗教的儀礼に見られる神の表現のかたちは重要です。

そこで、今回は韓国の新進の研究者と共同で,ビデオによる映像資料を用いて,日韓の宗教的儀礼に見られる神のかたちと意味を考えてみたいと思います。

(吉川 周平)

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公開日:2002.10.23
最終更新日:2002.10.23
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